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思考ノート「デジタルとアナログ、そして多様性」

1. ごあいさつ  「思考ノート」 をはじめます

 
noteではお久しぶりです。
ムスビメ店主 カメムラ です。
ここのところnoteから離れていましたが、再開します。
特に、モヤモヤと日々考えていることを書きながら整理してシェアするような記事を「思考ノート」と題して投稿することにしました。
お時間ある方はお付き合いください。

2.オンライン学習についてのとあるtwitter


twitterでとあるリサーチャーの方がつぶやいていたことが目に留まった。​
日本はオンライン学習において、海外の市場から見放されてる・・・!?
確かに今日本に参入しようとしたところで定着するのに何年かかるか・・・(遠い目)。

最近とある組織に所属したことをきっかけに、小学校の保護者の中にはEdtech系に限らず情報インフラのデジタル化に抵抗を示す人がまだまだ多いということを知りました(批判してるわけではなく、現状がそうというだけです)。

もちろんアナログの良さもあるし、紙とペンはなくならないと思うけど(なくなったら私の商売も終わるし)、生活の中で「デジタル」と「アナログ」を切り離して考える人が多いのかもしれない。

なんなら、デジタルを「便利で良いもの」より「依存性が高く人をダメにするもの」と考えてる人もいる。もちろん使い方次第だけど。専門家ではない一般生活者はまだまだO2O(Online to Offline)止まりで、OMO(Online Merges with Offline)の概念が入りにくいのかもしれないなあ。 

現実の上にオンラインの世界が成り立つのがO2Oで、現実とオンラインの世界が同列にあって、その都度自分が便利なやり方を行き来できるようになる進歩がOMOと私は捉えていて、そうやって選択肢が広がることで便利になるのっていいことだと思うんだけど、このデジタル云々の話だけじゃなくて、日本の国民性にはデュアルな考え方や暮らしが馴染みにくいように思います。


3.ふたつの教育機関に通うということ
 

かけはなれた話に感じたら申し訳ないのですが、娘は公立の小学校とフリースクールと、2箇所の教育機関に通っています。
これについて驚かれることが多いし、「どうしてどっちかじゃないの?」とよく聞かれます。
逆に何故どちらかと聞くのかなといつも思うのですが、こういう疑問とどこか似てるような気がします。

答えは、どうしても公立小学校だけでは得られないスキルをフリースクールで培っているからであって、娘にとっては両方必要だから、です。
学校至上主義になりがちな社会の中では、質問者の方に悪意はなく、純粋な疑問として「なんで2つ通うの??」となるのも当然です。

結局のところ、私たちが上っ面だけで「多様性を認めよう」という言葉をシャワーのように浴びていても、根っからの部分ではそういう考えが育たないのだと思います。


4.多様性という言葉と付き合う自分なりのコツ


ではどうすれば多様性を認めつつ、広がりのある選択肢を手に入れられるのか・・・。

あくまでも自論ですが、多様性を認めると言うと他者を「より知ること」から始まるように錯覚するのですが、私は「知りすぎないこと」も大切だなと最近感じています。
「他所は他所、うちはうち」とはよく言ったもので、使い方によっては揚げ足取りのようになりかねない言葉ですが、例えば遍く人にとってより良いものを提供するという意味での「公」の主語が大きくなりすぎた時、一種の歪みや、「ずるい」という感情が生まれている気がするんです。

先日、オンライン授業に関するアンケートが学校で配布され、オンラインに対応できるデジタルデバイスを所有しているか、通信環境が整っているか、を解答しました。その結果次第では、何か新しい授業のスタイルが加わるかもしれませんが、現時点ではオンライン授業へ何かが加速しているという実感はありません。
事細かにデータを集めることで、かえって「あちらを立てればこちらが立たず」になっているんじゃないだろうか。だって、いろんなご家庭がありますもん。難しいですね。

公と個だけじゃなく、例えば個の違いに関しても、知りすぎ注意ってことがたくさんあります。
皆それぞれが「最初から違う」ことが大前提のはずなのに、地域や学年や性別といった大きな括りの中に入れられた時、おかしな詮索が始まると「同じ括りの中にいるはずなのに異質である」と、排除が始まることがあります。
知らなければ、聞かなければ、調べなければ。そんなことにならないのな。
 

5.選択肢の多さと、軽やかさと。

それにしても、教育の選択肢ってもっとたくさんあるはずだし、コロナ禍を良い意味でチャンスとして多種多様な学びの方法が増えそう!とワクワクしましたが、現時点では大きな改革は起きないかもしれませんね。9月始まりも、実はちょっと期待しましたが、残念。

こんな風に書いていると、我が家の学習環境がさぞかしデジタル化の先端を行っていたり、先進的なものを採用しているように感じられたかもしれませんが、そんなことはありません。
某通信教育で数年タブレット端末を利用した学習を受けましたが、娘の特性上「課題が質量として見えていないと取り組みにくい」ため、課題が配信されてそれを解く、のが無理でした。
昔ながらの、紙にコツコツと書くやり方。「今日は何ページやった!」で達成感を感じる人です。
でも、オンライン講義を受けることについては抵抗が全くなく、在宅していることを好むので、オンライン授業+紙の教材(成果は質量として残る)がしっくりくるようです。

自分に合ったやり方で、デジタルでもアナログでも。
自由にチョイスできる選択肢の多さと軽やかさを、これからも大切にしたいなと改めて実感したところで、今回の思考ノートを終わります。




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