コンプレックスに向き合うエネルギー『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』ー昔、映画が好きだった。そして今も好きなのだ 60s映画レビュー(7)
絶対見ようと思ってて見逃した映画をアマゾンで見ました(便利な世の中です)。
見た映画のタイトルは『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』。
海に近い田舎町に住む二人の女子高生が主役です。気の弱い吃音の少女を南沙良、ミュージシャンになりたいのに音痴の少女を蒔田彩珠が演じています。
二人のコンプレックスは見ていて痛々しいほどで、周囲とは完全に心を閉ざしています。
でも思い出しますね。この二人ほどではありませんでしたが、自分も高校生の頃はコンプレックスの塊でした。おそらく皆さんも同じではないかと想像します。
コンプレックスは還暦を迎えた今でも続いていますが、何とかうまく付き合えるようになっているのではないかと思います。
それっていつ頃からなんでしょうか?いつからこの厄介なものとうまく付き合えるようになったのでしょうか。
自分のことなのによくわかりません。
でも、この映画を見ていて思いました。コンプレックスに向き合うには膨大なエネルギーが必要で、そのエネルギーは自分とは別の誰かのエネルギーを浴びないと生まれて来ないのだと。
このエネルギーのぶつかり合いがこの異色の青春映画の見所です。
ちなみに私のイチオシの若手女優はこの映画で難しい役を好演している蒔田彩珠。現在、NHKの朝ドラ『おかえりモネ』で主演の清原果耶の妹役でブレイクしてます。
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