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自然のリズムに女性のココロとカラダをシンクロさせる方法

女性のココロとカラダの養生には、自然のリズムと波長を合わせることが大切です。うまくシンクロしてご自愛すれば、自分が持ち合わせている女性本来の美しさや健やかさをさらに引き出してくれます。

それではなぜ、自然のリズムとシンクロする必要があるのだと思いますか?
それは、不調の原因である自律神経の乱れが大きく関わっているから。

ご自愛養生のはじめの一歩として、「自然のリズム」と「ココロとカラダ」「自律神経」がどのように影響し合っているのか、東洋医学の観点から紐解いてみたいと思います。

アーユルヴェーダの「ヒトと自然」

自然のリズムとは、「天候」「季節」「天体」「時間」などをいいます。
アーユルヴェーダでは、ヒトも自然も、3つのエネルギーでできていると捉えています。

1つ目のエネルギー、「ヴァータ」は「」を象徴し、軽・速・冷・乾などの性質を特徴に持ち、2つ目の「ピッタ」は「」を象徴し、鋭・軽・熱・流動などの性質が特徴で、3つ目の「カパ」は「」を象徴し、鈍・重・湿・滑・粘着・停滞・安定などの性質を特徴としています。

アーユルヴェーダでは、この3つのバランスが取れている状態が、ヒトは心身ともに健康であると捉えています。
ですがお分かりのように、自然も3つのエネルギーでできています。
自然界のリズムが人体に影響を与えていることを忘れてはならないのです。


中医学の「ヒトと自然」

中医学には「整体観念(せいたいかんねん)」という理論があります。
それは、人体を含む宇宙のすべてのものは、個々の存在で成り立っているのではなく、お互いが密接に作用して、協調しあう関係で成り立っているので、切り離しては考えられないというような考え方です。

ヒトは自然界の影響を受けて生活しているので、ヒトのカラダと自然界を分けて考える ことはできません。大自然を宇宙とすれば、ヒトのカラダは小宇宙。このように、自然界で起こる様々な現象は、人体にも同じように現れる「天人合一(てんじんごういつ)」という考えも持っています。 


中医学でもアーユルヴェーダと同様に、ヒトも自然もお互いが影響し合っている、全体でひとつである、と捉えていることが分かります。


不調の原因は自律神経

女性のココロとカラダは日常的と言って良いほど、天候(季候)、季節、天体などの自然の変化の影響を受けています。

たとえば、気圧の変化で頭痛がしたり、月経前症候群などがそうです。
このような症状・不調は、自律神経やホルモンバランスの乱れが原因であることがほとんどで、敏感にカラダに出やすくもあります。

女性の「性」として大切な役割をもつ「子宮」や「卵巣」は、特に自律神経に左右されやすいと言われています。


自然のリズムとシンクロする

自然のリズムに影響を受けた不調を改善するには、ココロとカラダがひとつであるということを、まず意識することからはじめてみましょう。
次に、自律神経やホルモンバランスを整えることにも意識を向けることが大切になります。

現代女性は、その生活習慣から、ヴァータ(風)の性質が強くなる傾向にあります。ヴァータの乱れは自律神経の乱れを指しています。
このバランスを整える、すなわち自律神経を整えるには、ヴァータを増やさない生活をすることがポイントになります。

自律神経が乱れる原因は、主にストレスと言われているので、ストレスを溜めないような生活習慣を送ることがポイントになります。自分のココロとカラダと向き合いながら、季節や時間、天候に合わせて微調整する方法、自分なりの「いい塩梅」を見つけて取り入れるのです。


ヴァータの整え方

ヴァータ乱れは自律神経の乱れと言いましたが、どのように整えたら良いのかをご紹介しましょう。(自分に合いそうなものを試してみて下さい)
まずは、ヴァータの性質を想い出してみて下さい。速・軽・冷・乾という「風」の性質が乱れると、ソワソワしたり、ザワザワするような落ち着かない気持ちになったり、カラダには冷えや乾燥がひどくなったりします。睡眠と休息、栄養面から整えることがベースにはなりますが、日頃からカンタンに整える方法があります。

①ゆっくり動く(行動する)
②深呼吸する
③瞑想する
④オイルマッサージをする

過剰になったヴァータを鎮める方法、なんとなくイメージできますよね?


ふわふわする「風」は、流れていきやすいので、あわてたり、そそっかしくなったりします。一休さんの「あわてない、ひとやすみ、ひとやすみ」を思い出し、まずは「ゆっくり」を意識して行動します。

気持ちが逸るときほど深呼吸です。吸う息よりも吐く息を倍長く。これを5回もくり返せば、ココロが落ち着いてくるのが分かります。
瞑想は「今、ここ」を意識するマインドフルネスで。動から静に変わる、それがポイントになります。

ヴァータの性質が強いヒトほど、やせ型で皮膚の乾燥が強い傾向にあります。乾燥が気になる部分や、耳・頭・足の裏などの反射区をオイルでマッサージすることをおススメします。
オイルの「重」「なめらか」「油性」という性質が、ヴァータの「軽」「乾」を中和してくれます。オイルを人肌に温めれば「冷」を「温」へと中和してくれるのでさらに効果テキメンです。


まとめ

現代女性は自律神経の乱れを起こしやすい生活環境・習慣にあるため、誰もが何かしらの不調に悩まされているでしょう。

さらに、西洋占星術では「風の時代」に入ったと言われています。

ヴァータが亢進しやすい自然環境の中に生きる女性は、今よりもっと「自然」と「ココロとカラダ」のリズムをシンクロさせるよう意識していかなければならないのかもしれません。

ぜひ、意識してご自愛養生を試してみて下さい。貴女の中にある、女性本来の美しさや健やかさを引き出してくれるはずです。


パラレルキャリアをもつフリーランス助産師です。歩くパワースポットと呼ばれるくらい幸運体質な私が、妊娠/出産/子育て/女性の健康/の情報発信と日々のくらしのよしなごとをエッセイでつづっています。サポートしていただけたら最高にうれしいです!