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LINE6 DL4 と BATTLES #機材とアーティスト #21世紀の最重要ギターペダル

こんにちは、DJ / トラックメイカーMXRKです。

今回は、毎回とある楽器/機材をピックアップし、
愛用するアーティストとセットでご紹介するシリーズ。

はじめに

第1弾は、空間系ギターエフェクター / ディレイ・モデラーの名機DL4をご紹介します。

機材の概要: LINE6 DL4

カリフォルニアの音響機器・楽器メーカーLine6は、前身だったFast Forward Designからの社名変更により1996年に誕生。

その4年後、同社から2000年に生まれたのがディレイ・モデラーの名機、DL4です。
「ディレイ」機能を中心に、デジタルの力も借りて「モデリング(模)」したのがディレイ・モデラー。(多分)

音楽メディアPitchforkは、そんなDL4を過去20年間で最も重要なギターペダルと評しています。

RadioheadはDL4のツマミをいじくり回し、Andrew BirdやKishi Bashiは2台のDL4を使ってグリッチアウトしたバイオリンのループを作り。Grizzly Bearはステージに1台か2台のDL4を持ち込むことで知られる。
DeerhunterのLockett Pundtはペダルボードに1台置いていました。ビル・フリゼールとノヴェラーことサラ・リップステートは、その広大で華麗なギター・サウンドスケープを創り出すためにこのペダルを使用。
また、00年代インディー・プログレの王者とも言えるBATTLESは、DL4と切っても切れない存在だ。2007年にリリースされたMirroredでは、バンドのボーカリストであるTyondai BraxtonがDL4を使いユニークなボーカル操作を実現した。

The Line 6 DL4 Is Quietly the Most Important Guitar Pedal of the Last 20 Years / Pitchfork
(Deeplを用いて筆者抄訳)

ギターの枠を超えた使用により伝説が築き上げられていったことがわかる論評です。

アーティスト: BATTLES

DL4を愛用した数々のアーティストの中でも今回ピックアップするのはUSのエクスペリメンタル・バンドBATTLES。最も人数の多い4人の時期では、おそらくメンバー4人中3人がDL4を使用していた(と思います)。

前掲のPitchforkの記事にもあるように、ギターだけでなくボーカルとDL4をかけ合わせた実験が特徴的。

楽曲1: Leyendecker

BATTLES × Line6 DL4で象徴的な楽曲といえばこちら。アメリカのイラストレーターの名前を関した楽曲"Leyendecker"(ライエンデッカー)。

中央奥のDaveがベース音をループさせる傍らで、ギターのTyondaiが中盤での使用に備えてひたすら声を採取しつづける。そして、そのループ準備時間によって中央のドラムJohnをひたすら体力的にいじめ抜く。。。ライブだとそんな光景が見られる楽曲。

楽曲2: TRAS

超初期のシングル"TRAS"も、幹となるギターループにDL4が活躍している名曲。ライブではうねるような生命力を感じる一方、音源版だと淡々と進行するそのギャップも魅力。

おまけ: Battles: The Art of Repetition by Ableton

Abletonのドキュメンタリー動画でもエフェクターの紹介や演奏が多々出てきます。オススメ。

その他、主な使用アーティスト

数々のアーティストが使用しているDL4ですが、
ここでは、楽器のポータルサイトEquipBoardを参考に一部だけ列挙。

  • John Frusciante

  • Dave Grohl

  • John Mayer

  • Thom Yorke

  • Odesza

  • PJ Harvey

おわりに

数々の伝説を残してきたDL4には、今年に入って後継機のDL4 MK2が登場しました!コレは、、、買いですね。

出典

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