見出し画像

外資系で昇進するコツ

実は私は外資転職カウンセラーをしていらっしゃる鈴木美加子さんのスペース朝活部屋で定期的にお話しさせていただいています。朝活なのでサクッと15分くらいの話なのですが、今回(11月27日)は外資系で昇進するコツということでキャリア形成に於いて大切なことですし、ノートにも書いておきたいと思います。

因みに私はドイツのグローバル企業のアメリカのオペレーションで20数年間働いていました。アメリカの職場でヒエラルキー的には一番の底辺である秘書からマネージャーに、そしてディレクター、最終的にはシニア・ディレクターという肩書きまで昇進しました。管理職でチームを率いる立場でもあったので毎年人事考課のラウンドテーブルに参加して、自分のチームだけでなく関連部署の人達の評価も行っていました。そのような私の経験から外資系で昇進するコツを非常に個人的な意見ですが書いてみたいと思います。

① 自分の責任の範囲の仕事で評価され信頼を得る
これは基本中の基なのですが、まず与えられている仕事をきちんとこなしていることが大前提です。この人に任せておけば大丈夫と思われない人に昇進のチャンスはまず回ってこないでしょう。どんな些細な仕事でも、いえ、些細な仕事だからこそきちんとこなしてプロフェッショナルとしての信頼を築くことが必要です。

② 現在の職務ランクより上のレベルの仕事をしている
少し厳しいことを言いますが、責任の範囲内の仕事だけをこなしている人は昇進することなく、その場で足踏みをすることになると思います。人事考課のラウンドテーブルで誰を昇格させるかという話になった時に考慮されたことはReadiness、つまりひとつ上のランクで働ける準備ができているかどうかということでした。”She/He is not ready”という理由で昇進を見送られたケースを何度見たことか。なので、昇進を狙うのなら現在の責任の範囲だけでなく、もっと幅を広げた仕事をするべきです。あとジェンダーの話になってしまうのですが、男性はポテンシャルで昇進させることが往々にしてありますが、女性はパフォーマンスを確認してから昇進させることが多いという傾向があるそうです。女性にとって不公平感満載ではありますが、この傾向を念頭に於いて自分の職務レベルよりひとつ上のレベルでパフォーマンスを示すと昇進の話もスムーズに通るかもしれません。

③ 上司と良好な関係を築けている
これは私も上司という立場になって痛感したのですが、やはり関係が良好な部下の方が昇進させてあげたいという気持ちになるのです。別にゴマを擦れと言っているわけではなく、きちんとパフォーマンスを示してくれないと昇進はさせられないのですが、同じような働き方をしている部下が2人いた場合、やはり限られた昇進枠に推してあげたいと思うのは日頃から関係が良好な部下の方だと思います。上司とは日頃から良好な関係を築いておいた方が会社員生活は何かと良いことがあると思います。私がよく話すことに、キャリアにはメンター、コーチ、スポンサーが必要という事があります。より良いパフォーマンスをあげるためにはメンターとコーチが役に立ちますが、出世するには自分を売り込んでくれるスポンサーが不可欠です。スポンサーなしでの出世はあり得ません。上司をうまく使って昇進するためのスポンサーになってもらいましょう。

④他部署とも良好な関係を築けている
人事考課のラウンドテーブルでは関連部署のマネージャー達が集まってそれぞれの部署の人達の評価をします。当たり前のことですが、知らない人の評価はできません。この人のことどう思う?って聞かれて、一緒に仕事したことないし、話したこともないからコメントできませんってこともありました。逆に積極的に部署の壁を越えていろんなプロジェクトを進めている人や、ランチに誘ってくれて仕事のアドバイスを求めてきてくれる人に対しては好評価をあげることができます。自分の上司のみならず、他部署からも支持されている人の昇進話は皆が納得するので通りやすくなります。やはり昇進するにはハードスキルだけではなく、コミュニケーション力やネットワーク力などのソフトスキルが大切だと思います。

⑤昇進したいという意志を明確に伝えている
これは非常に大切なことなのですが、昇進したいという気持ちがある場合は、はっきりとその旨を上司に伝えてください。日本では外資系でも日本的なオペレーションで回している会社もあって、昇進するかしないかは本人の意向ではなく会社都合という場合もあるかもしれません。しかしアメリカの職場では昇進したいかしたくないかは本人の意向次第ということが往々にしてあります。マネージャーにはなりたくないと言って何十年も役職なしで働いている人も珍しくありません。なので自分のキャリアのビジョンを上司と共有して、どのようなポジションで働きたいかを上司に伝えることが大切です。上司としても、やはり昇進したい部下は応援してあげたいものなのです。もし昇進したいなら、ちゃんと上司と話をして昇進していきたい旨を伝えてください。その方が上司としても助かります。

以上、とても個人的な意見ではありますが、外資系で昇進するコツでした。皆さんのキャリアの成功を願っています。

みなさまからいただく「スキ」がものすごく嬉しいので、記事を読んで「いいな」って思っていただけたら、「スキ」や「シェア」をしていただけたらとても嬉しいし励みになります!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?