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歴史・人物伝~謙信の戦い編⑤名実ともに関東支配を任される

歴史・人物伝~謙信の戦い編の第5回です。

「義」を重んじる武将・長尾景虎(上杉謙信)は、足利将軍家を頂点とした権威も重要視していました。関東管領の上杉憲政を越後領内に庇護したことも、その表れとされています。

武田晴信との争った3度の「川中島の戦い」の合間に、景虎は2回上洛しています。1558年には将軍・足利義輝の要請に応じ、軍勢を率いて2度目の上洛を果たします。

義輝は、将軍家の権威を守ってくれる武将として、景虎を頼りにしていたとみられます。そして、東の押さえを任せるため、景虎に関東管領に匹敵する立場を与えたとされています。

景虎は、幕府から「関東の支配を任された者」として、侵略を繰り返す北条氏や武田氏を討伐する「大義名分」を得ます。後日、上杉憲政から関東管領と上杉家を相続し、関東における最高権力者になるのです。

一方の北条氏康や武田晴信は「実力ある者が支配地を広げるのは当然」との考えで、景虎と真っ向から対立します。北条氏の関東侵攻に業を煮やした景虎は、北条氏討伐の軍勢を起こすのです。

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