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ワインバカの友人がnoteを始めた話。

先日ワインバカの友人がnoteを始めました。

彼のnoteもワインジャーナルに入っているので見たことあるよって方もいるかもしれません。
でもとりあえず今日はそんな友人の紹介を兼ねて最近思うことを書こうかなと思っています。
そんなことはどうでもいいから酸化の続きの稿を出せという方は、すぐに出しますのでしばしお待ちください。

植野くんについて

彼は現在大学4年生。WE。日本でも随一のワイン醸造学科、山梨大学の学生であります。
最近はnote執筆、乳酸菌の研究、オークチップの研究なんかに精を出しているそうです。

彼とは去年の夏にとあるワイナリーで出会い、その当時彼はワインエキスパート試験の真っただ中だったように思います。
その後順調に彼はその資格を取るわけですが、この時点で私より2,3年早くその位置に立ったことになります(ちなみに私はWEは2回も落ち取れていません)。

それだけでも個人的にはぐうの音も出ないのですが、なにより彼のすごいところはワインに投資を惜しまないこと。
大学生にしてアルバイト代やその他生活費の節約分を余すことなくワインにつぎ込んでいます。

ワインは「きちんと飲んだ」分だけ投資になりますから、そこに投資を惜しまないのはかなりすごいと思います。
今も1人で毎日0.5-1本ペースで開栓しているそうです。元々お酒にそこまで強いわけじゃないみたいなので、なおさら根性が伺えます。
ただ最近の悩みは飲んだ後の執筆速度が上がらないことだそうです。

そして多分今必要なのはこのペースを上げるための身近な仲間でしょうね。
人数が多ければ飲む量は一緒でも学べる量が激増すると思うので。
こればっかりは私も含めワイン好きの課題だと思います(あ、これはそういうサイト立ち上げればいいのか?リアルタイムWineDrinkerマッチングサイトあったら教えてください。)。

ちなみに私は最近は週に1本もワイン飲んでないです。飲んでも1本2€そこそこ。300円ぐらい。これが現実です。


そんな彼のnoteは味気のない私のnoteと違い、柔らかさとやさしさのようなものを感じます。
そもそものターゲットと記事の内容による違いもないわけじゃないですが、それ以上に人柄だろうなと思います。

そんな彼は現在アルバイトでワイナリーのショップでの接客やワイナリーツアーなどを任されています。
個人的には、彼はアルバイトスタッフでありながら、そこのワイナリーツアーをする人の中で経営層の次にワインについて詳しく、かつワインに愛を持っている人ではないかなと思っています。

そんな彼のnoteは私のnoteよりもはるかにとっつきやすくワインのことを解説しているのでよかったら一度訪ねてみてください。

彼から思うワイン観の話

彼がnoteをはじめて、自分がTwitterをはじめて最近思っていることがあります。

それは私ワインそこまで好きじゃないなぁということ。

これはフランスに来てから何度か思っていたことではありますし、特に自分の中では新しいことでもないのですが、改めてそう感じています。

昔から自分は飽和が嫌いなんです。
ミーハーなものが嫌いというか。
だからこそ、ここまではワインでやってこれた。
しかしここまでくるとワインも自分と周りの世界ではありふれたものになってしまっていて、そしたらなんだかつまらないことのように思えてしまうというか。

noteユーザーで植野くんとも交流のある友人が紹介しているマルチポテンシャライトというものがあります。

別に自分がそんなに多様なポテンシャルがあるとは思っていないので、マルチポテンシャライトというには少しおこがましいような気もしますが、これに近いようなタイプであると思っています。

そういったこともあって植野くんの真っ直ぐさとか、ワインそのものへの興味が4年もそしてこれから先もずっと続いていくんだろうなという姿には「とな青」を感じてしまいます。

余談になりますが、この言葉好きなんです。
「隣の芝生は青かった。」
ある友人はこう言います。
「隣の芝生は解像度が低い。」
言い得て妙です。

なんとなく今まで「ワイン好き」、「ワインで自分のブランド力を上げよう」というキャラクターを演じている部分もあって。
それが最近になって少し苦しくなってきてもいます。
私のワインは片手間ワインですから。

先ほどもちょろっと話に出ましたが、そもそも1人でワインを飲むことってないんですよ私。
書いた本の中の言葉でいえば、ワインに飲み物としての価値をあまり感じていないというか。
もちろん美味しいと思うワインはあります。それを楽しんでいたと思っていた時期もあります。
でもその美味しいを楽しんでいたのがむしろ錯覚で、そこの会話とか、空気を楽しんでいたんだろうなぁと思います。

だからこそヨーロッパという日本より安くいいワインが手に入る状況にも関わらず、ほとんど買うことがないのだと思います。
その値段に対する価値を感じれないと「知っているから」です。
それでもみんなでテイスティングしようなんていうイベントならしっかりとそれなりのワインを集めようってなるから不思議です。

あとは周りの期待感ですね。
ワインでフランスまで行って勉強している。
という話が先に出るので、それを利用しようと自分をワインで固めていましたが、これがどうにも合わないようです。
ワインジャーナリストの方であったり、ソムリエ、造り手、ワイン商、親も含め色んな人が期待感を掛けてくれるのはありがたいのですが、私はワインの道にはおそらく進まないでしょう(プロのワインドリンカーにはなるかもしれませんが)。
もっと言えば進めないでしょう。

やるにしてもワイン会の主催とか、一般向けの小さな講座を持つ週末講師ぐらいが限界だと思います。

ワインは私の1パーツでしかないにも関わらず、その1パーツが大きくなりすぎたからこそ、サンクコスト的にもったいないような感情も生まれ、色々とさまよっているのが現状です。

これを読んで中途半端なやつかと思うかもしれません。
それはそれで事実ですから否定する気もありません。

ただ単純に私はワインだけで生きていくほどは熱狂してないのです。


久々にnoteに直接書いており、はじめは植野君の紹介をどうしようかなというところだったのですが、最近の色々な悩みとかが重なってこういった投稿になってしまいました。

ただこの時点でできる最大限のインプットをしておくという意味も込めて専門記事は続けます。
現在溜まっているトピックは以下になります。これ以外にも気になることがあれば、私または植野くんに言っていただければと思います。
・瓶熟成の意義と化学的変化
・赤ワインの醸造フローとテクニック
・硫化系の香りの発生源と対処法
・濾過:濁度と濾過の種類によるワインへの影響
・亜硫酸の基礎と低添加への道

これからもワインに関する記事をuploadしていきます! 面白かったよという方はぜひサポートしていただけると励みになりますのでよろしくお願いします。