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朝ワイン英語講座でのQ&A(7/1~7/5)


WSET Advancedの教本の4章から進めています。

4章はブドウの生理学的な部分、栽培をする上でベースになってくるコンセプト、接ぎ木や台木、品種といったものについて書かれている章です。

そのためテイスティングや産地といったことに関する質問はあまり出てこないかと思います。

アメリカ系等のブドウはなぜ香りが好まれないの?

アメリカ系のブドウにはヨーロッパブドウにはないフォキシーフレーバーというものが含まれており、これが多くの人にとって好まれないとされています。

フォキシーフレーバーは日本でいえばマスカットベーリーAでよく感じられ、イチゴのような甘さのあるキャンディーのような香りがします。

ただ一方で昨今ではヨーロッパ圏も含め世界的に少しずつ受け入れられつつあるようにも思います。

ブドウの繁殖様式のCuttingとLayeringって?

Cutting(挿し木)は枝を切り落とし、その枝をそのまま植えることで、組織の再分化を促し、新しいブドウの樹にするという方法です。

一方でLayeringというのは親になる樹の枝を地中にくぐらせて、その枝の先を地上にだすような形で誘引してあげることで行います。

こちらは地中に入っている部分が先の方法と同様に再分化することで根になり、根が発達した段階で元親とつながっている部分を切り落とし1本の独立した樹とします。

接ぎ木ってどうやってやるんですか?

接ぎ木は英語でGraftingと言って、Head GraftingとBench Graftingという二種類が主にあります。Headの方は古木の根を利用するような方法で古木に新しく枝を指すような方法です。

この方法は幼木の期間が短くすぐに収穫にもっていくことができます。ただ、都度この方法で行うと畑全体の統一感などが失われ作業性が悪化します。

一方のBenchの方は、細い木同士を接ぐ方法で、一般的に苗木業者から買う幼木はこの接ぎ木の方法で作られています。このBenchのなかにも何種類もあり、各接ぎ木方法で接着部の切り方が違います(写真はオメガ型)。


自根ワインは美味しいのか。

現状科学的に自根ワインの方が美味しいといったところの根拠はありません。
これはサイト一覧で紹介したナギさんが書いたコラムがあるのでそちらに詳細は譲ります。
自根であったワイン自体に違いはあるかもしれないけれど、あくまでもそれは自根が生き残るような環境からくる違いであったり、根の到達深度によるものだったりすると書かれています。

今週はあまり進まなかったのでここまでです。
来週からは主に5章の環境要因や気候についての部分になります。


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