ある土曜日、パソコンで作品を書こうと思ったら、わが家の小鳥、キンカチョウのヒナ「ルパン」がキーボードを占拠。画面前の特等席で仁王立ち、あちらこちらでキーボードをツツく、タッチパッドのうえをお構いなしに行ったり来たりなどなど、好き放題。突然画面が切り替わったり、打ちたい文字を打てなかったりとメッチャ困った。さらにこんどはマウスを握る右手のスキマに潜り込んでは、人間の抱っこに相当する「手でそーっと包み込んで」、わが家の通称ニギニギを要求。マウスが1㎜も動かすことができないという事件が何度も起こる。
ルパンが居ないところにマウスを大きく移動させるものの、そのたびにルパンがその隙間に滑り込んでくるので超危険。パソコンを使うどころではない。

仕方がないのでマウスを使わない左手でニギニギしていたら、まるで握りずしのシャリのよう。可愛いわ～と目じりを下げていたら、
「ナデナデせんか！」と、全力で指をかじられた。
ひょーっ！

完全に自分でエサを食べられるまであと少し。今は人間でいうところの、幼児食を食べているヨチヨチ。ちょっと前までこんなアホ毛を生やしてたくせに「僕（あたち？）をちゃんと構いなさいよ」と、いちいちイッチョ前な感じがチョウかわいい。

「ジャージャー」
どうやらルパンのお腹が空いたらしい。ルパンのごはんの用意をしなければ。いつも同じメニューなのに、全く文句を言わないイイ子です。