英語でも「自分の言葉」を。

少し前のこと、片倉麻美さん(ばーむろーるさん)のnoteを拝読して、とても感銘を受けた。『英語弱者について思ったこと。』というnoteだ。

ばーむろーるさんの文章は、そうそう、それです!と思わず膝を打ちたくなるような言葉選びが絶妙で、良い感じに肩の力が抜けているのに、ときどきヒヤッと刀を肌に当てられたように鋭い。私にとって『英語弱者について思ったこと』は、ヒヤッと感が特にすごくて、繰り返し読ませていただかずにはいられないnoteだった。

『英語弱者について思ったこと』は、Netflixで公開の映画『Okja(オクジャ)』の映画評である。作品のメインテーマは食肉を巡る社会問題だが、ばーむろーるさんはそのメインテーマを敢えて扱わず、「言葉の問題」という裏テーマについて考察されている。

…ミジャは、ストーリーの要所要所で、英語がわからないということで、酷い扱いを受ける。一番酷いのは、嘘の通訳をされてしまうシーン。知性を持った生き物が、家族同然の生き物が、人間の食糧になる、というのも勿論、虚しさや苦しさという類の感情が湧くのだが、私はどっちかというと、英語がわからないということで悲運な目に合うほうに「ヒドイ…!!!」という気持ちが爆発した。
…監督自身もアジア人で韓国人であることから、英語を使えない人が、グローバルな場において、いかに社会的弱者になるかということを、身近に見てきたのではないかということ。「英語がわからない=弱者」という図式があたりまえだぞ、と。

これらの文章は約十年間、英語公教育にみっちりと携わっていた私の胸の真ん中に、ずっしりとくるものがあった。小学校、中学校の英語教育を通して「英語ができると世界が広がる=良いことがある」というポジティブなメッセージを伝え続けなくてはならなかった私たちの裏面が、包み隠さずそこにさらけ出されていたからだ。

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英語でも「自分の言葉」を。

西平 麻依 /まいも

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