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就学先を決める。思ったこと・伝えたいこと。

保護者や保育園からのヒアリング情報と、教育委員会の職員さんの学校体験を観察した様子を元に、教育委員会で会議をして、本人に適した就学先を判定する。保護者の希望と調整して最終的な就学先が決まる。

我が家の場合は支援学校希望だった上に、教育委員会からも「支援学校相当」と判定されたため、教育委員会の会議が終わった時点で就学先が決定した。その時点で12月。結構ギリギリな気がするけれど、教育委員会の判定と保護者の希望が合わない場合にはさらに時間がかかるらしい。そうなると就学準備も大変そう。

通常学級・支援学級(知的)・支援学校といろんな選択肢の中から選んだわけですが、どう選ぶのがいいのかの基準を経験を元に考えてみました。(素人考えです。)

1.身辺自立がどれぐらいできているか?

身辺自立は「食事」「排泄」「(衣服の)着脱」「清潔」の4区分に分かれて判定されることが多いですが、就学時にどこまでのレベルを求めるのかは専門家ではないので私はわかりません。とりあえず、保育園・幼稚園で同級生と同じようにできていれば問題なさそうな気がします。

次男の場合はやっぱり少しは手助けが必要だったりします。
食事→袖を汚すことがある(気にしない)。少し細かくしないと食べない(ハンバーグなどを一口大にカットする)。持病の関係で食べるものに注意が必要だけど、自分では除去できない。

排泄→オムツ着用。オムツを替えるために大人の介助が必要。

着脱→服の前後ろがわからない。時間がかかる(倍ぐらい?)。自分でマスクがつけられない。

清潔→自分で手を洗うかどうかの判断は厳しそう。声がけすれば洗う。鼻水が出ていても自分では処理できない。

2.カリキュラムや教え方が本人に合っていそうか?

・数字や文字に興味があるか?物や動作の名前がわかるか?

・40分ぐらい席に座って課題に取り組めるか?歩きたい・止めたいなどの衝動を抑えられるか?

・一斉指示で動けるor個別指示なら動けるか?

・どうやってコミュニケーション(言語、絵カード、ジェスチャー)するのか?

この辺りが注目すべきポイントでしょうか・・・これらの組み合わせによって、本人に合った支援方法が変わってくるかと思います。

ちなみに次男は、「数字・文字よくわからない。物の名前を少しだけ」「話そうとするけど他人が理解できる滑舌ではない(親もわからない)」「見本を見せること(模倣)でできるようになる」という感じです。

3.どんな学校生活を送ってほしいか?学校に行く目的は?

「地域の子どもたちの中で過ごしてほしい」「みんなと同じ経験をしてほしい」「自分でできることを増やしてほしい」「笑顔で通ってほしい」など。。。これは正解がない。考え方は十人十色。でも就学先を決める前に考えてみてほしいと思っています

私の場合は「自分でできることを増やしてほしい」「笑顔で通ってほしい」かな。保育園生活でたくさんのお友だちと先生方に助けてもらいながら過ごせたけれど、小学校の通常学級にはそこまで余裕がないことは長男の経験で分かっています。だから、息子に必要なレベルまでサポートしてもらえることを期待して入学させてるのは厳しいんじゃないかなと思い選択肢には入れませんでした。

4.学校生活内で身体的な配慮や医療的ケアが必要かどうか?

個人的にはこれを理由に就学先を考えなきゃいけないというのは違う気がするんですけどね。。。医療ケア児≠知的障害児 なことをわかってない人多いんじゃないかな。酸素ボンベを背負っていようが車椅子利用していようがみんなと同じ学びを受ける権利はあると思うのですが。。。でも設備や人員が必要になるなら相談はしといたほうがいいと思うので。

5.地域の小学校と特別支援学校の違いは?

特別支援学校の説明はWikipediaがとても詳しく説明してくれます。

引用すると「それぞれに障害を克服したり、伸ばすことの出来る能力を発展させるよう、教える工夫がなされる」「障害の種類によらず一人一人の特別な教育的ニーズに応えていく」は特別支援学校の特徴なのかなと思う。年度の初めに個別支援計画を立てて、1年間の指導をしていくそう。

あと、特別支援学校の教員は、原則として特別支援学校教員の免許状と各部に相応する免許状(幼稚園教諭、小学校教諭、中学校教諭、高等学校教諭のいずれかの教員免許状)が必要と教育職員免許法に定められているそう。

対して、支援学級の教員に関してはWikipediaにこんな記載があった。

「教育職員免許状を有していることが条件であり、特別支援学校教員の免許状を有さなくても務めることができる」ということなので、ひとりひとりの特別な教育ニーズに応えることは難しいのかなと思われます。はっきり言うと、先生の力量次第。先生が変わると一気に環境が変わることもあるということも忘れないでいてほしい。

一方、一般就労を希望する場合には支援学校はかなり難しいんじゃないかと推測。ただ、障碍者枠での就労を考える場合は支援学校の方が知識が豊富で手厚いサポートを受けられる可能性が高いということなので、一長一短ではないでしょうか。

6.途中で変わることもある

学年が上がるうちに、通常学級⇔支援学級⇔支援学校と変わっていくこともある。理由はそれぞれあるようですが、自分の経験ではないので割愛。合わなかったら籍を変えるということもできるので、一生の選択と深刻になりすぎずに飛び込んでみるのもいいんじゃないかと思う。


ということで思いつくまま挙げてみました。
公開した後にコソッと追記するかも。

そして、この後は放課後の過ごし方(放ディ・学童)の話。こちらの方が我が家は大変だったので、また書きます。

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