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中国四千年の歴史を否定したアルヨ(2/2)


前回は中国の歴史に触れながら、単なるご都合主義であることについて書きました。今回は中国の脅威は大きくなっていることについて書いていきます。


脅威は眼前に迫っている

中国はここ10年で日本を抜き、名実ともに世界トップクラスの国になりました。中国企業が世界で肩を並べるようになり、それに対して、日本企業が落ちていっています。国際競争力も日本より中国の方が上であり、ASEAN諸国にアジアのリーダーは誰かという質問に対しても、日本ではなく中国と回答する国が多かったようです。中国がまともな民主主義国家であれば、単なるライバル国になるだけで、何も問題はないのですが、一世紀近く前に隆盛を極めた帝国主義を信仰し、領土拡大を狙っている国であることが問題です。ロシアは建前上、民主主義国家ですが、実質的にはプーチン大統領の独裁です。そして中国は中国共産党を頂点に置く独裁で、今は習近平国家主席がトップに君臨し、これまでの通例であった共産党書記長2期10年を破り、3期目を狙っていると言われています。そうなれば、共産党一党独裁から習近平個人独裁になります。歴史的に見て、盤石な体制を築き上げた独裁者はロクなことをせず、侵攻や弾圧に拍車を掛けます。
ここに来て中国の挑発に拍車がかかっています。産経新聞でよく取り上げられていますが、台湾周辺での本格的な軍事演習、ドローンの撃墜や尖閣諸島周辺への領海侵犯だけでなく、屋久島での測量船の領海侵犯、領海侵犯こそなかったはものの中国とロシアの軍艦が津軽海峡を通過し、太平洋へ抜けています。北海道での中国人や中国企業による土地の買い占め、佐世保基地近くにあるハウステンボスの香港企業への売却、立花氏が指摘した中国帰化人による特定枠の買収等、中国が日本を狙っていると思われる行動を挙げれば、枚挙に暇がありません。日本の土地買い占めは水資源であったり、自衛隊基地や米軍基地の周辺であったりと日本の安全保障上重要な場所の土地が買い占められています。
中国人や中国企業による土地の買い占めがなぜ、問題であるかと言うと中国は国民や企業の私有財産を認めておらず、すべてが国有財産になります。つまり、中国国民、中国企業のものは中国共産党のものになるわけです。個人が買ったとしても中国政府のものになるのです。取引上は私人同士の取引であっても、実質的には中国政府へ土地を引き渡していることにほかなりません。中国系の所有者であるだけで、実際にその土地で中国の法が適用されるわけではありませんが、日本の土地を中国に割譲し、日本国内に中国領土があるようなものです。


『孫子』の教えを忠実に実行

世界最高の兵法書と言われている『孫子』は紀元前500年ごろの春秋時代に孫武によって書かれ、2000年以上経った今でも『孫子』を越える兵法書は存在しません。戦争で使う兵器は進化すれど、戦争や領土拡大の根本は2000年以上前と何も変わっていません。そんな『孫子』に記されているのは、「戦わずして勝つ」であったり、「己を知り、敵を知れば百戦危うからず」であったり、「百戦百勝は善の善なるものに非ず」であったりと戦争の極意が書かれています。そして、『孫子』ではスパイの重要性が書かれています。『孫子』では実際にドンパチ戦争をするは良いことではなく、最終手段であると説いています。相手の戦意を削いだり、かく乱させたりして、実際に軍事行動を起こさずに勝つことが一番としています。シロアリのように内部から崩していくことの重要性を『孫子』では書かれています。
その『孫子』の教えを今の中国は実行していると言えます。戦わずして勝とうとしていますし、もし戦争になったとしても短期決戦で決着できるように骨抜きにされる可能性があります。国家総動員法の指示により在日中国人が動けば、たちまち日本は混乱に陥ります。内部から崩していくことができてしまいます。中国は『孫子』の教えを忠実に守り、チベットやウイグル人の弾圧を進め、ベトナム、フィリピン、台湾、日本へも目を向けています。実際に軍事行動を起こさずになくても、攻め入れるように準備を進めています。その準備が先ほど挙げた中国による挑発行為です。
憲法9条のような武力の放棄は孫武が一番嫌うことです。孫武は武力はいざというときのためのものであり、むやみやたらと戦争を起こすためのものではないとしています。しかし、その武力さえなければ丸腰になってしまい、国の存立を保つことができません。憲法9条があるから平和であると孫武が聞けば、鼻で笑われるに違いありません。日本では思想信条の自由が認められていて、誰がどのような考えを持とうと自由ですが、今の日本の左翼集団がやっていることは日本という国を守るためではなく、日本に損害を与える存在と言えます。自由や権利は国の安全保障が確立されて、実現されるもので、それがなければ、根本から脅かされることになります。安全保障にかかわるスパイ対策や外資規制をしっかりすべきで、日本の存立を守らなければなりません。


最後に

中国の脅威は明らかに迫っています。この脅威をよそに中国への歩み寄りを進めれば、中国の思うつぼです。『孫子』で書いているように戦わずして、中国を勝たせてしまうことになります。『孫子』では目の前の現実をしっかり見極めて、軍事力の配備や戦略を立て、最悪の事態も想定すべきと書かれています。目の前の現実を見ようとすると左翼はそんな現実はないと吹聴し、戦争へ向かう気だとありもしないことを平気で言います。むしろ、戦争を起こす可能性があるのは中国の方です。現時点で、一番重要なことは現実の直視とそれへの対策です。この2つをしなければならないのですが、左翼を中心とする反対派が激しく妨害をします。今や中国はアメリカと並ぶ軍事大国でロシアをも上回っていると言われています。台湾への侵攻も噂されている中で、静観するのは間違っていて、台湾の次は日本が狙われます。こうならないためにも日本も中国に対抗できるだけの力を持つ必要があります。『孫子』が書かれた時代は小国が乱立し、争いの絶えない時代でした。だからこそ、武力や自国を守ることがいかに重要であるかを思い知らされたはずです。今の国際社会でも強いものが勝ち、強いものが発言権を持つ時代です。その発言権を独裁国家に渡すか民主主義国家に渡すかで世界は大きく変わります。その発言権を民主主義国家で保持するためにも日本も強くなる必要があります。安倍さんの遺志を引き継ぐのは政治家だけでなく、我々、日本国民も同じです。それは戦争を仕掛けるためではなく、戦争をせずに、自国を守るためです。

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