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好きなバンドの復活ライブに行った話

大学時代に通っていたバンドの復活ライブに行ってきた。

バンドとしては2年ぶり、わたしにとっては4年ぶりのライブ。あまりにも幸福な時間でいまもその余韻が抜けない。

彼らと出会ったのは、わたしがライブハウスに足を運ぶきっかけになったあるバンドの周年ライブでフライヤーをもらったとき。2015年11月。だいぶ前だな。

そのときはあまり深く考えず、かっこいいひとたちだな〜!と思いながら受け取った。

で、その次が別の好きなバンドと対バンしてて生で聴けて!嬉しかったな、、、

そのときもフライヤーを配ってて、直接お話した初回だった。これが2016年の1月。


2016年の3月。
このバンドに出逢ったきっかけのバンドとの2マン。

ガッツリライブを観たのはこの日が初めて。合宿免許を必死になったのはこの対バンがどうしても観たかったからだった。懐かしい。

そこから結構な頻度でライブに行くようになって、本当に彼らの音楽を聴いて、ライブハウスだったりパブでお喋りしたり、お話できる同志が増えたり、乾杯したり楽しかった。

全く違うバックボーン、年齢の方と仲良くなって、別に本名を教え合うでもなく、LINEも知らないけれど、ライブハウスに行けば会える関係が心地よくて楽しかった。

学生時代の幸福な記憶。

大学時代は、お金がないのでめちゃくちゃ歩いて乗り換えして節約したり、行けるところまで自転車で行ってから電車に乗ったり必死だった。

だから社会人になればお金に余裕ができて、ふらっと気になったバンドのライブに行けるようになるんだろうなぁと思っていた。

現実はそう甘くなくて、日々の残業で疲弊してしまって平日の夜のライブはなかなか行けない。

何回か行ったけれど翌日にめちゃくちゃ響く。行くともちろんめちゃくちゃ楽しい。近いうちにまた行く!となるのだけどなかなか難しい。


あと、ライフスタイルがガラッと変わってしまって、実家から引っ越して生活圏が変わってなんとなくライブハウスから足が遠退いてしまった。

SNSの更新はチェックしていた。でもなかなかライブに行けなかった。

復活を知ったものの、残業になりそうな予感もあって、思い切って取り置きする勇気もなく当日を迎えた。

幸いにも無事仕事を終えてライブハウスに向かった。

まさか行けると思わなかった。


1曲目で泣くかと思ったら、案外泣かなくて。
心地良い音楽に身を任せてゆらゆら揺れて。

思わぬ曲で感極まった。
当時も好きだったけれど、いま改めて聴くとまた別の聴こえ方、歌詞の刺さり方をするのが面白い。わたしなりにいろんなこと考えたり経験したのかもな…と思ったり。

最後の曲でクラップするのも自然と身体が動いて楽しかった。

帰り道、大学時代後半のライブに通っていたあの時期は本当にわたしのなかで幸福な記憶になっているんだなぁと実感した。


月曜日なのに、こんなに自由な気持ち、何物にも縛られていないような錯覚になったのは久しぶりの感覚。

そして案外久しぶりに行ってみても一瞬でその頃の気持ちに戻れるのが嬉しかった。


よく香りと記憶の結びつきについて言及されるけれど、ライブハウスのライトと好きな曲のイントロも強く記憶に結び付いている。


未来のほうがきっといまより自由だと信じてたあの頃の自分に戻れた夜をずっと忘れない。

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