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テラサカトモヒロのライブ その壱

2004.9.17(金)
 四谷フォウバレイ
《曲目》
魚のアタマで
B列車寝台
サクラサカズ
マダムでございます
電脳の意志
檸檬の木の眺め 

約5ヶ月ぶりのライブ。肩ぐらいまで伸びた茶色い髪のテラサカトモヒロがステージに現れ、座った。
早く歌いたくてうずうずしている様子が見えた。ライブハウス全体が、彼一人の存在に圧倒されている。
演奏前からそんな独特な空気を作り出していた。


照明が暗くなり「魚のアタマで」の最後の部分が会場に流れ始め、それに続くように演奏が始まった。
まるでCDをそのまま聴いているような、透き通った、狂いのない、美しい歌声。

そのまま流れるように2曲目「B列車寝台」へ。まさにバーチャル旅行の気分。このライブ自体が旅になる名曲だ。
本人がとても楽しそうに歌っているのが、とても良かった。
この後のMCで「ものすごく緊張していますがやっぱり楽しいです!」と言っていて嬉しかった。

3曲目「サクラサカズ」は優しく優しく、丁寧に歌い上げていた。その分最後のサビの迫力はすごい。
胸に染み入る、といった感じの悲しく切ない演奏が心地良かった。

次はノリノリの「マダム」!個人的にマダムはすごく良かった。
この曲にはポップ(?)なイメージを持っていたが、今回かなり激しいアレンジで、怪しささえ伝わってきた。
今回唯一激しかった曲ではないかと思う。(間奏部分では吠えていたし)
ここまで進化する曲だとは思っていなかっただけに感激。
最後もシャウトしまくり、ロックマダムに仕上がっていた。

「電脳の意志」は生で聴いても口を凝視してもやはり聴き取れず(笑)。
もしや、日本語でも英語でもない、テラサカ氏が作り出したでたらめな言葉の羅列か?
しかし歌詞がわからなくても、この曲はテラサカ氏らしさが感じられて好きだ。

ライブ告知・メンバー紹介をはさんでラストは「檸檬の木の眺め」。
この曲は一冊の本のようで、個人的に生で聴くことができとても嬉しかった。
ライブ最高!テラサカトモヒロ最高!と思える締めくくりだった。

久々のライブで感じたのは、すごく安定しているということ。
もちろん見るたびに進化していて、ドキドキしっぱなしなのだけれど、すごく安心感のあるライブだった。
歌うこと演奏することに集中するあまり、観客の存在を忘れるということが一切ない。
彼はどこか冷静で、自分を見失わない。本物のエンターテイナーだ、と思った。
観客を皆惹きこんで連れて行くのはさすがだなということも改めて感じた。
もっと見たいもっと聴きたいと思わせるライブだった。

2004.9.18 みーこ

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