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祖母より年下?100歳の裏千家前家元

日本経済新聞に、茶道裏千家前家元の千玄室さん(100)の
取材記事がありました。言わずと知れた15代家元千宗室さんです。

100歳ですか……。でも、私の祖母(102)より年下やん。
と、しょうもないマウントを取る孫。

それはさておき、心に響く内容でした。
このお年なので、当然出征経験があり、海軍航空隊に所属されていました。
だから、今でも、4時に起きて海軍仕込みの体操を約10分して、冷水摩擦を毎日するそうです。

まず、ここで驚き。

私も知っていましたが、特攻隊の生き残りです。戦後、自分だけ生き残ったことで、悩まれましたが、茶道を通じて平和を伝えようと心に決めたそうです。

お茶を立てる茶室は広いものではありません。その中で、互いに譲り合う精神が大切。
入口は躙り口(にじりぐち)と言って、かなり低い。これは、誰もが頭を下げて入ることになります。そして、刀は引っかかるので茶室に入るときは、預けないといけません。
武士も商人も身分は関係ない、一人の人間であることを表します。
そして、茶碗のお茶は回し飲みをします(コロナ禍、禁止事項になったのは残念です)。
次の人の分を残し、自分の口がついた部分は拭いて外側を向けて渡します。

社会的地位のない一人の人間になって、譲り合う心を持つ。
これが茶道が伝えたいことだと、思います。

ということで、宗玄さんは70数年かけ60か国を回り、茶道を普及させました。
国連本部で、何度も献茶式を行いました。

紛争がなくならない世界。茶道の精神は、今もこれからも大切にしていかないといけないです。

私は昔、茶道(偶然にも裏千家)を習っていましたが、改めて奥の深さを感じました。
機会があれば、また習いたいです。

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