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依存を防ぐものは存在する

こんにちは、心理士のなべたです。

この記事では、僕が参加しているギャンブル依存プログラムのある日の内容をご紹介します。

今回のテーマは、「引き金と錨(認知行動療法)」と「人間関係(ミーティング)」です。

依存症を抱える人は自分の体験と照らし合わせてみてください。

そして、依存症と接点のない人は、依存症の世界を知る一つの読み物としてふれていただけたらと思います。


依存しないでいられるもの

「この人は絶対に悲しませたくない」
「このときは依存のことは考えない」

このように依存することをとどまらせてくれるものを「錨(イカリ)」と呼びます。

「錨」は船が海に流されないように海中におろすものです。

依存の場合は、依存の欲求の波に流されてしまわないように、安全な状況にとどまるのを助けてくれるものが「錨」だといえるでしょう。

ギャンブル依存のグループでは、

「家族や恋人」
「趣味に夢中なとき」
「お金がないとき」

が錨として挙がりました。

「錨」が中心にある生活であればあるほど、依存から離れた生活を続けやすいです。

「錨」を探すときのコツは「これまでの実際の体験にもとづいているか」です。

例えば「親と一緒にいるときには何かに依存することはない」と感じていたとします。

しかし、実際には、親といるときであっても何かに依存していたならば、それは「錨」ではありません。

自分の生活に錨をできるだけ取り入れて新しい生活を作っていくことが大切です。

そして、ときどき、自分の生活が、依存と錨、どちらに寄っているかを確認することで生活を修正していくことができます。

「人間関係」について語る

何かに依存しやすい人は「自分を好きになれない」「自分を大切にできない」という特徴を持っていることが多いです。

そして、そのような「自分を大切にできない」人は、自分を傷つけるような人間関係に巻き込まれやすいです。

そのような関係のなかでは「つかのまの安心感」を与えてくれる依存を必要とするのです。

僕たちのグループでは、人間関係として、

「嫌われたくなかった」
「良く見せたくて八方美人だった」

などが話されました。

一か所だけでよいのです。

依存から克服するためには、世界中で少なくとも一か所は「ここだけは正直になれる」「自分のことを話せる」という場所が不可欠です。

それは依存についての話だけではなく、自分が抱えている悩みのことついても話せる場所である必要があります。

まとめ

今回は、「引き金と錨(認知行動療法)」と「人間関係(ミーティング)」をお送りしました。

あなたが望まない行動をしてしまうとき、錨となるものを探してみてください。

そして、幸せな人生を送るために、自分が正直になれる場所を見つけましょう。


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