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2年ぶりに再会できた本!<そして、バトンは渡された>

そして、バトンは渡された 著者:瀬尾まいこさん

今回は、瀬尾まいこさんの著作で「本屋大賞の受賞作」を
ご紹介します🌺🌻

この本を最初に読んだのは2年前ほどでしょうか、奈良に出張した際に
宿泊したホテルのロビーに本棚があり、奈良県の観光本と一緒に陳列されていました。
ちょうど本屋大賞が受賞された後だったのか、本作が一番目立つところに置かれていました。

本を見つけた私は「なんとラッキー」と手に取って意気揚々と部屋に持ち込みました。(宿泊者は部屋への持ち込みが可能だったのです!)

しかし、本を開く否や仕事関係者から連絡があり夜通し対応することになり
ほんの数ページをなぞっただけで泣く泣く翌日の朝に返却することに。

その後も「いつか読もう」と気になっていたのですが、いつの間にか時が経ちやっとこの度、再会することができました。
2年の月日がかかったけれど嬉しい、ありがとう!

ルンルンで心が踊りながら、濃緑色の表紙を開いて
コーヒーをお供にゆったりとした時間を過ごしました。😇

感想としては期待を裏切らない、瀬尾さんの今までの著作がギュッと
凝縮された作品で、学校生活、友だち、親子、大人との関係性、
それらの要素がすべて含まれており
かつ、瀬尾さん独特の悪者がいない構成となっています。

今のお父さんである森宮さんとの屈託のない会話と
食卓に並べられる料理の品々にも愛を感じますが、森宮さん以外の
お父さんもそれぞれ主人公となる優子ちゃんに別の形で愛情を注ぎます。

一方、育てのお母さんである梨花さんが優子ちゃんに
ピアノの贈り物のみならず、なんと家とお父さんもついてくるという
エピソードにはたまげましたが、梨花さんの思い切った行動に
新たな縁を結び大きく助けられていると感じます。

他の人から見たら想像もつかない人生を過ごした優子ちゃんが
結婚相手に選んだ人というのもなるほど…親の誰かに似ていますよね?!

読書をしながら、穏やかな気持ちで前を向きたくなる。
また瀬尾ワールドにやられてしまいました!


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