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【備忘】日本代表対ドイツ代表レビュー④(後半編) FIFA WORLD CUP QATAR 2022

みなさん、こんにちわ!

今回も、日本代表 vs ドイツ代表のマッチレビュー(試合後の振り返り)の第4段です。歴史的な勝利について少し時間があいた今、次のワールドカップのために振り返りたいと思います。

今日はサッカー専門雑誌でもやらないような、細かい振り返りなので、耐えられない方はちょっとずつ読むか、飛ばし読みがおすすめです。
ABEMAの本田解説に沿って解説する形をとっていますから、AMEBAプレミアムに入って、試合が再アップされたタイミングで観ながら確認していただくとよりわかりやすいと思います。
では、始めていきましょう!


【ハーフタイム】どういい形でボールを奪うか
      日本代表交代   久保OUT→冨安IN

寺川アナ
前半はドイツ相手に1点のビハインドで折り返すかたちになりました。また、再びこのあと選手達がビッチに戻ってきます。
あらためて本田圭佑さん、この前半を振り返ってどんな印象を持たれましたか?
本田GM
力の差はあるのは、、悔しいですけど、あるんですよね。それは出た、しっかりと出た前半だったと思います。
一方で、あの〜いい取り方をした時はチャンスになってんすよ。
なので、どうやったらいい取り方ができるかということしか、今僕は関心がないというか、そこに、もうそこに全思考をめぐらせる、う〜ん、それが必要かなと思います。
寺川アナ
はい。そして日本代表は背番号16番冨安健洋の姿がピッチサイドにあります。
本田GM
一人なんですね。
寺川アナ
浅野も共にかなりちょっと上げてアップをしていましたけれども、冨安のみの交代ということになりました。このハーフタイムの交代です。全部で5人の交代があります。背番号11番久保建英に変えます。冨安入れます。
本田GM
やっぱ、タケ替わるなって、ちょっと、僕は個人的に残念ですけど、まあそうなりますね。
寺川アナ
そうなると、やはり3バックということになってきますね。
本田GM
なりますね。後ろ3人で、麻也、冨安さん、板倉さんですね。
長友と、佑都と宏樹。で前3人ですよね。
あーだから、鎌田さんと2トップみたいな形になるんじゃないですかね。

Abema本田解説より

戦術的指示が細かいといわれるイタリアでもプレーした本田GMですが
さすがです。今日本代表がどういう状態で、どうするべきかが明確。素人にもわかりやすいですよね。ですが、どううまく奪うか、どううまく守備をはめていくかについては森安監督と少し考えが違っているようです。

【後半1:16】ノイヤーからのカウンター→ニャブリシュート

寺川アナ
フリーでボールを持たせたくない。シュートに来たー!
本田GM
いや〜、危ないすね。これねシステムOKなんですけど、ちょっと気になるのが、プレス行きすぎなんすよ。
もうちょっと引いてから、行ったほうがいいと思います。
ピッチリポート槙野氏
ちょっと、前半よりかは高い位置からスタートかけてますよね。
寺川アナ
まあ、槙野さん。1点のビハインド、グループステージの初戦、負けるとかなり今後の戦い苦しくなるというところもあるかとは思いますけど、あんまり無理していない方がいいですか?
ピッチリポート槙野氏
というよりもですね、試合は90分ですから、そんなに焦る必要はないと思いますし、この0−1の状況っていうのは、ある意味想定内だと思ってるんですよね。一つ一つ丁寧に我慢強くやることが必要かと思いますよね。

Abema本田解説より

冨安を投入して3バックにしたんですが、早速ドイツに決定的シュートを打たれてしまいます。
守備をはめることができるシステムにしたのですが、前線の前田大然からの守備と、中盤、ディフェンスラインの守備が連動できず間延びしてしまいましたよね。
本田GMとしては、もうちょっと引いた位置から守備をスタートした方がよいという意見。一方森安監督は前線からプレッシャーをかける攻撃的守備を選択しました。

【後半2:19】GK権田→冨安のボール回し
ここは本田GMの解説はないのですが、あとで同じシーンが出てくるので、ピックアップしました。冨安が長友にパスをしたい状況だったんですが、長友がボールを受けれるポジションにいなかった場面。長友がもう少し下がって、冨安のパスコースを作ってあげないといけない。ビルドアップができず、ボールは無情にもタッチラインをわってしまいました。ボールをを支配される展開が多い中ドイツボールになってしまう。世界のトップで戦うには、こういうところは大事にしないといけないです。

【後半3:22】高すぎるプレス

本田GM
(鎌田がデュリガーにプレスに行く)
それはだから、高いんすよ。僕的には。
寺川アナ
その後をかいくぐるだけの力がこのドイツ代表にはあります。このパスもつないでくる。ギュンドアンサイドを変えてくる。伊東がどうにか戻って触る。鎌田。
(また、ドイツにボールを奪われてしまう)
ピッチリポート槙野
高い位置から行くなら、後ろもちゃんと連動して来ないといけないっすよね。
本田GM
う〜ん。そうっすね。でも、そんな慣れてないんで、このサッカーに。。
寺川アナ
ここも追いかける展開の中で、前田大然はいきます。
本田GM
一か八かなんで、確かに、何かいけそうって雰囲気あるんですけど、結構麻也達後ろの負担がかかります。

Abema本田解説より

プレスをかける位置は、おそらく試合前にチームで話をしているはずです。前半から方針自体は変わっていませんが、3バックにしたことでよりアグレッシブに守備にいくことが明確になったのではないかと思います。

【後半4:28】伊藤純也のドリブルでの切り込み

寺川アナ
(吉田麻也から)いい縦パスが入って、鎌田から右サイド、
この立ち上がりに関しては少なくとも前からディフェンスにいっている日本です。
伊東純也、ボールをキープします。
一人で行くぞ!ホイッスルはない、シュートにいったー
本田GM
PKはー!
寺川アナ
おーっと、コーナーキックです
本田GM
バイアスかかってるから、もう倒されたらPKなんちゃうかなと思っちゃいます。

Abema本田解説より

徐々に高い位置でボールを保持できるようになった日本、伊東純也がペナルティエリアまで侵入しました。伊東純也がキミッヒとぶつかって、こぼれたボールを鎌田がシュート。ドイツの選手にあたってコーナーとなります。前半終了間際の1本しかシュートを打てなかったのに、後半早々にシュートまでいきました。もう、臆病に退いて戦うのではなく、リスクを承知で攻撃にいく姿勢が功を奏してきました。

【後半5:08】日本の左コーナーキック(キッカー:鎌田)
コーナーキックのキッカーは鎌田でした。今の日本代表はセットプレーからの得点の匂いがしないですからね。この後のクロアチア戦の先制点はデザインされたショートコーナーだと思いますが、もっとレパートリーを増やしたいですよね。

【後半5:35】ムシアラシュート

本田GM
もう、全然いけてないすね。これね、繋ぐんですけど、そんな繋ぐ必要あるかなって思ってて、、これまで、こんなつないでたんでしたっけ。
寺川アナ
まあ、ある程度後ろから繋いで行こうという意識が強かったようには思えました。
本田GM
あー
寺川アナ
あとは、カナダ戦で本当はつなぎたいんだけれども、もうこれはちょっと無理そうだと、蹴ってから苦しくなったシーンというのがいくつかあったのが、もしかしたら影響しているのもあるかもしれません。
本田GM
何か、あの〜ゴンちゃんから繋ぐのはいいんですけど、センターバック、サイドバックに繋いでから、僕〜スペースでいいと思うんですよね。
そもそも、キープできる大迫とか外してるんで、前田さんとかの良さ、琢磨とかの良さはスペースなんで。伊東さんもそうじゃないすか。
寺川アナ
そうですね。全員いわゆるこう、本当にバッと一気に初速から走り出せる選手達を多く揃えています。

Abema本田解説より

実は後半の日本は、サイドでのたて一辺倒のパスではなく、少し横に繋いでドイツのプレスをかいくぐる動きもしていました。前半の映像と比較して観てもらうとわかりますが、前半ドイツは守備の際ピッチの縦半分より狭いスペースに日本を押し込めていました。その状況を打開するべく、日本はサイドチェンジの横パスがを使い始めたところ、プレスを回避しピッチを広く使えるようになりました。相手が強いドイツだから、カウンターのたて一辺倒しかないという意識から、強いドイツでも俺たちやれるよ。少し横へもつないで、プレスを分散して打開する意識へ変わってきました。

【後半7:15】GK権田→冨安→鎌田のボール回し

寺川アナ
冨安から後半から入ってきています、吉田、右サイド板倉。GKまで下げる。。
本田GM
それ、佑都もっと下がらなあかん
寺川アナ
冨安はもう前線に蹴ります。鎌田、ボールを収めたいところです。うーん、ドイツボールになります。
本田GM
いや、悪くないすよ。すごい意図を感じられるプレーでした。全員。
ピッチリポート槇野
上から見て、鎌田選手のボールの受け方とか、立ち位置ってどうですか?
本田GM
いや、だから慣れてる感じはしない。
寺川アナ
なるほど
ピッチリポート槙野
うーん。ちょっと消えてる時間帯が多いって感じっすかね。

Abema本田解説より

後半はじめにもありましたが、長友のパスを受けるポジショニングが少し遅れているため、冨安は一つ飛ばして鎌田につないだシーンでした。少し冨安と長友のところは連携がうまくいってない感じでしたね。。

【後半8:24】森保さんの強気、そしてハマり始める

本田GM
いや、めっちゃ、強気、森保さん行ってんすね。かなりハメに行ってます。
寺川アナ
ここは前田大然、ゴールキーパーのノイヤーまでプレッシャーに行きました。
本田GM
そしてハマってますね。これは森保さん采配だと思いますね。
寺川アナ
もうこれは行くんだという意思表示でもありますよね。
本田GM
ただ、何回も言うように後ろの負担は徐々にくるんで。

Abema本田解説より

強気に行っていた日本。ドイツの運動量が落ちてきたのと、日本が3バックに変えて、選手間のプレスにいくタイミングが揃ってきたのと、冨安がうまくミュラーをみはじめてから守備がはまり始めます。
ここはスカウティングでドイツの運動量が後半落ちることを予想していたのか、森安監督には聞いてみたいところですね。

【後半9:05】吉田→冨安→長友→鎌田 オフサイド

寺川アナ
酒井宏樹もかなり高い位置を取って、、
本田GM
あっ、いいっすね。
寺川アナ
長友が前を向く。あ〜、ここはオフサイドです!
本田GM
惜しい惜しい、この形っす!
5バックって、ボールポゼッション時に、ウイングバック、いわゆる佑都と宏樹がフリーになりやすいっす。今みたいなケースです。
だからしっかり冨安さんと板倉さんが持った時に、浅い位置を2人とも取るべきで、今みたいにフリーでもらえる。フリーでもらってから3人の裏、これがまあ、一つの戦術でしょうね。

Abema本田解説より

そうなんです。3バックは3センターバックで両サイドのウイングバックである長友と酒井宏樹がフリーになりやすいんです。このウイングバックを起点に日本は攻撃をし始めます。

【後半10:19】森保さんの次の一手

寺川アナ
あー、ベンチの前では浅野と三笘が準備しています。
本田GM
あ、でも動くタイミングいいんじゃないですか?
寺川アナ
かなり、いつもと比べると早い時間帯での交代かもしれません。
本田GM
いいっすね。
まだ、35分、ロスタイムあわせて35分以上プレーできますから。
寺川アナ
まあ、なかなかこれまでの戦いで後半頭からフォーメーション変えるということは、森安監督はあまりありませんでした。そのなかでフォーメーションかえて、そして、まだ、10分少々しか経っていないという後半のタイミングで2枚の交代カードを切ってきそうです。

Abema本田解説より

この動きをみると、あらかじめドイツのコンディションが悪いのを見抜いて、予定していた交代なのかもしれないですね。守備がはまり始めるのをみてなのか、森安監督はすぐ次の一手を打ちます。

【後半11:30】
日本代表交代 
前田大然OUT ⇔ 浅野琢磨IN
長友佑都OUT ⇔ 三苫薫IN

寺川アナ
かなり、、本田さーん、三苫、浅野期待感あるんじゃないんですか?
本田GM
え〜、あります。今のちょっとリスクのあるの守備で、うまくハマればあります。ただ、何度も言っているように、結構リスク背負ってるんで、、
冨安さんがミュラーのとこまでいくんすね、毎回。これ、できたら3 ボランチにしてボランチに持たせたいっすね。冨安さんが余りたい。これをいまやってないんで。
寺川アナ
誰と替えるか、、長友と代えて左のウイングの位置で三苫、ま、そのまんま入るかどうかちょっとわかりませんが。そして、前田大然に代えて浅野です。ま、ある程度おいかけまわしていた前田に代えて、またスピードのある浅野を入れてくる。
本田GM
あー、これ三苫さんウイングバックだ・・・
寺川アナ
三苫が左のウイングバックに入りました。
本田GM
そうすると、でも、良さが、ちょっと、、守備に追われません?

Abema本田解説より

うーん。三苫をウイングバックで使うという、誰も予想しなかった奇策。いや、奇策と言うより考え抜いた手なのかもしれません。だって、本田GMの解説にあった通り、3バックだとウイングバックはフリーになりやすいんですから。三苫をフリーにするための考え抜いた策だったんじゃないかと思います。

【後半11:57】酒井宏樹のダイレクトパス

本田GM
チャンス!チャンス!
寺川アナ

浅野がボールを運び出す!右サイド伊東純也!
本田GM
ファー!、ファー!
寺川アナ
ファーに流れていく選手がいますが、ニアの浅野に合わせに行きました。
本田GM
ニア狙ったんや
ピッチリポート槙野
ま、いい入りですよね。浅野選手ね〜
寺川アナ
鎌田、あるいは田中碧といった選手が、ファーにこうスッと抜けていく姿も見えたのですが、
本田GM
宏樹のダイレクトよ!今のうまさ!
いや、鎌田さん!!だせたよ、伊東さん!

Abema本田解説より

3バックにして酒井宏樹の本格的な攻撃参加が始まりました。酒井宏樹は、ワールドカップ前の2021年からは浦和レッズに所属していましたが、以前はフランスのマルセイユで約5年間プレーしていましたよね。サイドバックでありながら体も大きく、外国人に負けないフィジカル、攻撃センスを持っています。この時の酒井宏樹の縦パスはドイツ選手を置き去りにする素晴らしいパスでした。是非観て真似してほしいですね。

伊東純也ですがこの試合ファーへ上げるパスはほとんどありませんでした。(恐らく前半の前田大然へのオフサイドになったパスぐらいしかないと思います)ドイツの高さを警戒してのことなのか。伊東ならいいクロスをあげられるのにもったいなかったですね。鎌田、田中碧がファーでフリーでした。

【後半12:48】これはどうなの?

ピッチリポート槙野氏
これは、どうですか?このまま高い位置からプレスをかける、プレッシャーをかけにいくのは続けた方がいいと思いますか?
本田GM
いや、もう、それしかなくない?
寺川アナ
もうこうなると、というところなんでしょうか?
本田GM
うーん、多分、体力的にキツくなるまではやり続けると思うよ。
だって、試合ん中で、それ替えるっていうプラン、受動的になるしかないと思うんですよね。

Abema本田解説より

解説陣も、日本の前からのプレスに疑問をもっていることがうかがえます。私も体力的に無謀なんじゃないかと思っていました。元日本代表キャプテン長谷部は直前のドイツ合宿に帯同して、『外から見た日本代表と内から見た日本代表は違っていた』とコメントしています。もしかしたら日本の選手達は「ドイツ相手でも対等に俺たちやれるよ」って感じで、この戦い方に迷いはなかったのかもしれないですね。


【後半14:10】ギュンドアンシュート!

寺川アナ
前に来るムシアラ、ギュンドアンが出る、ギュンドアンが出る、ギュンドアンがシュートにくる〜!
本田GM
おし、おし、おし、おし、おし。いいよ、いいよ、いいよ、いいよ。ピンチは仕方ない。入らなかったらOK。ボール見ろ、ボール見ろ、すぐ、こん時!

Abema本田解説より

決定的でした。ここまでギュンドアンをフリーにするとやられてしまいます。ポストに当たって外れて本当に幸運でした。決まっていたら勝敗はほぼ決まっていたシーンだったと思います。運も日本に味方をしていたのはまちがいなかったですね。

【後半15:05】冨安→鎌田→三苫ドリブル→浅野シュート

寺川アナ
16番冨安。
(三苫は)まあちょっと、あまりもっと前の切り札というイメージはありましたけれども、かなりこれでは守備の時間というところがあるかもしれません。
本田GM
チャンス、チャンス!
寺川アナ
ただここにいるのが三苫薫!縦に一人でボールを運ぶ。右には伊東、左には浅野。浅野にボールが入る。前に行く!シュートだー!
本田GM
いやー
寺川アナ
またも、またも枠を捉えることはできません!

Abema本田解説より

三苫をウイングバックで使うと、低い位置から上がっていくことになるため、良さが消えてしまうと誰しもが思ったところ、三苫効果が現れ始めます。
三苫は瞬間的に速いし、1対1の駆け引きもうまいのですが、実はスタミナと言う点でもハイレベルです(伊東純也もそうです)。それを森安監督はわかってのウイングバック起用だったのかもしれません。
三苫は川崎フロンターレ一年目のキャンプに行ったヨーヨーテストでチームトップだった動画があります。参考に動画のリンクをあげておきます。(0:10~3:25辺りです)


【後半:】ファーみろ!

寺川アナ
ノイヤーからボールを繋いできます。ここに下がってくるキミッヒ。
酒井宏樹、縦に預ける。伊東純也!
本田GM
ファーみろ!ファーみろ!ファーやって!ファー、、
寺川アナ
ニヤサイドを目指しました。

Abema本田解説より

どうしてファーを狙わなかったのか。うーん。
高さでは敵わないかもしれませんが、フリーの選手にピンポイントで合わせることは伊東純也ならできたはずです。
なぜニアを狙ったか、ちょっと聞いてみたいですね。

【後半16:00】田中碧のディレイ

寺川アナ
下がってくる。かなり厳しいディフェンスです。
本田GM
いやー、もうこれは仕方ないです。
これ選んでますから、頑張って守りましょう。
寺川アナ
田中碧、下がってどうにか遅らせました。
本田GM
ナイス、休め、休め、今休め
寺川アナ
はーい。行くところ、行かないところ、メリハリが大事になってきますね。
本田GM
間違い無いです

Abema本田解説より

攻撃直後にドイツにパスカットをされ、ピンチになった際、田中碧が頑張ってドイツの攻撃を遅らせました。攻撃に重心をおくと、ボールを奪われたときに中盤に広大なスペースが広がります。そこをボランチの選手がディレイする(遅らせる)んですが、お手本のようなプレーでした。

【後半17:30】本田GMの次の交代案1

本田GM
これ、次の交代の案なんですけど、やっぱ三苫さん前にしたいんで、たとえば伊藤さんを左に使う。まあ、鎌田さん、伊東、えっとウイングの伊東純也さんを交代させる。これを、同点追いつくなら、
寺川アナ
あー、なるほど伊藤洋輝を入れてということですね。
本田GM
そうです、そうです。伊藤さん入れて、左サイドに。
ピッチリポート槙野
攻撃のところで、三苫選手にいい状態でボール入れたいすよね。
本田GM
そうなんすよね。
寺川アナ
どうしても受ける位置がちょと低くなっています。

Abema本田解説より

確かに三笘がフリーでボールを受けるシーンがありましたが、位置が低くハーフウェイラインより下の日本陣地側でした。三苫の良さが生きない。前半の伊東純也のような状況。本田GMの言う通り日本の切り札三苫をゴール近くに置きたい状況でした。

【後半18:29】デュリガーのステップ

寺川アナ
前を向く。酒井宏樹、縦パス。伊藤純也、ワンツー、縦パス。
ここには足の速い浅野を走らせる。
本田GM
ナイスラン!
寺川アナ
逆のサイドには鎌田、もう一度自分のスピードを信じ縦に蹴り出しましたが、
ここにはデュリガー!
ピッチリポート槙野
デュリガーのステップすごかったですね!跳ねてましたね〜!
寺川アナ
浅野のスピードに十分に、槙野さんついてくるんですね。
わあ、本当ですね。今の走り方!
ピッチリポート槙野
デュリガーはプレミアリーグでも一番の最速のスピード出したくらいすから。
本田GM
いあ、今のはちょっと性格悪い。
ちょっとなんか、バカにした走り方してた。
寺川アナ
そういう意図があるのだとすれば、ちょっと嫌な感じもします。

Abema本田解説より

これは皆さんどう思いましたか?
私はホントにデュリガーは日本をバカにしてるなと思いました。はまた、後で慢心のデュリガーのお陰で日本は逆転するわけですが。

【後半19:19】本田GMの次の交代案2

本田GM
あのー、堂安さんと伊東さんを替えて、左利きの選手を置くと、多分結構三苫さんのスペースのとこを使えると思います。
寺川アナ
なるほど。
本田GM
パッと見てて、後ろから三苫さんが上がっていく時に結構フリーになってんすよ。でもやっぱ、右利きの選手が多いんで、右サイドにボールある時、縦に行っちゃうんすよね。だから逆にかえるプランが欲しいっす。堂安さんとかがそれできるんで。
ピッチリポート槙野
ドイツ代表はゴレツカ入りそうすね。
寺川アナ
そうですね。8番のゴレツカがベンチの前でちょっとこう顔を出している姿が見えました。
本田GM
やっぱ、守備安定させたいんですよね。
寺川アナ
バイエルンでは、キミッヒと共にダブルボランチを組んでいるゴレツカです。

Abema本田解説より

本田GMは監督に向いているというか、森安監督のこの後の交代カードを予言しています。
右サイドに左利きの選手を入れると、縦にいくよりカットインしていく方がボールが取られにくいんですよね。堂安選手のからだの向きが左サイド側に向くので、左サイドへサイドチェンジのパスを出しやすくなります。これは森安監督も考えていたプランだったのか、このあと実現します。

一方ドイツは、日本に攻撃されはじめて、決定的な場面はないですが、守備のバランスが気になるのか守備的MFのゴレツカを準備し始めます。結果的には、ゴレツカ投入がドイツにとっては良くない交代になってしまいます。

【後半20:19】三苫を囮に浅野がシュート

寺川アナ
・・・一度下げて田中碧、
本田GM
三苫さん!三苫さん、縦!
寺川アナ
三苫、縦空いている。斜めに走り出すがそこにボールは通りません。浅野前を向く、シュートに行く。コーナーキックです。
本田GM
悪く無いですね。

Abema本田解説より

このシーンをみると三苫はかなり高い位置をとれていました。パスは、三笘がスルーし浅野へ、浅野のシュートはDFにあたってコーナーとなりました。
浅野は右利きの選手なので、左足でのシュートには威力がなかったですね。。
でも、同一線上に選手が重なった時(ここでは三苫と浅野)の一つ飛ばしのパスからのシュートはいい攻撃でした。

【後半20:57】日本左コーナーキック(キッカー:鎌田)→板倉ヘディング

この試合のコーナーキックで初めてゴールの匂いがしたシーンでした。
コーナーキックは、キッカーを左利き、右利き両方を用意したり、ショートコーナーのパターンも用意するだけで随分違うはずです。
また、相手の高さが気になるようであれば、縦回線の上から落とすボールを蹴って、ピンポイントで合わせるとシュートまで持って行けたりします。
鎌田であれば蹴れると思うのですが、今後期待したいですね。

【後半21:30】
ドイツ代表交代
ギュンドアンOUT → ゴレツカIN
ミュラー OUT→ ホフマンIN

寺川アナ
ここで交代がきます。ミュラー変えてきます。
本田GM
これね、相手、フレッシュな選手が出てきたら、前から行くの、ちょっとどうするか考えたほうがいいかもしれないです。
寺川アナ
はい。ミュラーに変えてホフマン。おそらくそのまま右の前で出てきます。
そして、ギュンドアンに変えて、ゴレツカ。もうこれはポジション通りの交代ということになりそうです。

Abema本田解説より

誰がこの交代からドイツが失速し始めると考えたでしょうか。
ドイツのフリック監督としては、ミュラー、ギュンドアンを下げて活きのいいゴレツカ、ホフマンを入れれば守備が安定すると思ったんでしょうが、逆になりました。
日本に問題を起こし続けていたミュラー、ギュンドアンの交代はむしろ日本に追い風となりました。
サッカーってホントにちょっとした交代から状況が一変します。
本当に面白いですね。

後半の前20分のところで今回は一旦おしまいです。
試合を細かく時系列で見ると、ターニングポイントが結構あります。特にサッカーは些細なシステム変更やプレーからガラッと様子が変わりますよね。
これがサッカーの醍醐味でもあり、視聴者全員が監督になってしまう理由ではあるんですが。

では、また!

P.S
後半の20分までをみても、3バックの一角を担った、冨安と、左ウイングバックに入った三苫効果は絶大でしたね。ドイツ相手にも個で圧倒できる選手が出てきたというのは日本代表にとって転換点だと思います。
後半20分以降にどんなことが起こっていたか、次回振り返ってみましょう。

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