梅とワイン

連休中日の日曜日。
わりとお天気も良く、寒さも和らいでいたので、夫婦で都内をよく歩いた。

まずは羽根木公園の『世田谷梅まつり』へ。
様々な種類の梅が咲き揃い、人々が賑わうこの梅まつりは1ヶ月ほど続く。

毎年わたしたちが訪れるのは、2月の初め。まつりの最初の週末あたりだから、梅はまだ見頃ではなく満開には少し早い。

「行こうよ」と誘うわたしに、夫はいつも「いいよ」と付き合ってくれるので、彼の好みはわからないけれど、わたしは梅の、「咲き始め」が好きだ。

固い蕾たちのなかで、日当たりのよいところだけ膨らみ、枝によってはひとつふたつ顔を出して咲いている。そんな、初々しく可愛らしい梅たち。

今年も三分か五分咲きの梅たちを愛でつつ、春の兆しを垣間見た。春が苦手なわたしは、ほんのり香る梅の花に、「急いで咲かないで」と願いながら。

そしてわたしたちは、次の目的地へ足を伸ばした。
電車を乗り継ぎ、小一時間ほど。
練馬にある『東京ワイナリー』へ。

大泉学園前から歩いて10分。
うっかり見過ごしてしまいそうなほど、小さなアパートの1階にあった。


東京で初めてのワイン醸造所だという。

入り口は試飲所というか、ちょっとしたレストランになっていて「昼呑み」と称するいくつかのおすすめワインと小皿料理でもてなしてくれる。若い女性ふたりが切り盛りしていた。

新聞で紹介記事を読み、興味津々だった夫はそのワインを飲むなり「ウマイ!」と、大満足。
同じく興味津々なわたしも、一口だけ頂いた。

正直お酒の旨さはわからないけれども、くせのないまっすぐな香りが、ふわりと鼻を抜けていく。スパークリングだったからか、とても爽やかだった。じつはお酒のなかでもいちばん苦手なのがワインなのだが、ぐいぐい飲めそうな気がしたくらい。


今日は「ほんのり」とした香りと「酔い」を楽しんだ一日だった。

梅も、ワインも。

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エッセイ&コラム(あっさり)

その日、もしくは前日に感じたことを「あっさり」短めに、 まとめた文章です。 推敲した最終稿をここに載せます。 <これまで【note】に綴った日記をカテゴリー分けしました。 その分野だけ読もうかな、というときに>
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