いきなりですが、私は、これまでの人生で「変わってるよね」と言われてきたタイプの人間です。友達どうしでも、「この中だったら誰が1番まともかな？笑」みたいな話になったとき、まともな人間に選ばれたことはありません。たいがい、はやい段階で外されます。笑

だから、まともに見られる人が羨ましかったし、「変わっているね」と言われることがコンプレックスでした。どうしたら「変わっている人」と思われないのか。どうしたら「普通の人」になれるのか。いつしか、変わっていると思われないように、振る舞うようになりました。

自分の理想の姿は、いつも周りにうまく馴染めて、まともで普通であること。そうなるための方法や考え方が知りたくて、自己啓発本などを読んで、自分を変えようと努力してみる。本を読んだ後は、少し答えが見えたような気がして、これで理想の自分になれたかのような気分になるけど、それも長くは続かない。時間が経つと、またいつもの自分で、他人と比べて自己否定や自己嫌悪になる。そんな繰り返し。

でも、

そもそも変わる必要なんてなかった。

自分は自分のままでいいのだ

と、心から思えた。
今日は、そのことについて書きます。

大学時代の友人久しぶりに会った。彼女も私と似たところがあって、内向型寄りの性格をしている。だから、彼女とは共感する部分も多く、自分が考えていること・感じていることを共有しやすい。

会社の上司から、「冷たいところがある」「喜怒哀楽が少ない」と言われ、傷ついたという話をした。今までにも「何を考えているのかわからない」「人に興味がなさそう」と周りから言われてきたことがあって、そういった言葉たちにも傷ついてきた。’’人からそう思われている自分’’がずっとコンプレックスだったと、いつもは友人の前でそんな話はしないけど、彼女には話せそうだったので話してみた。

すると、彼女も同じようなことを言われたことがあると話してくれた。自分だけじゃなかったという安心感と同時に、

自分は自分のままでいい

のだと思えた。

なぜか。

それは、

彼女が魅力的な人だから。

これだけじゃ意味がわからないと思うので、詳しく書いていきます。

自分が相手からどう見えているかって自分では見えない。だから、相手からの言葉・表情・雰囲気で判断するしかない。

これまで言われた言葉に対して、私はこんな風に思っていた。

・変わっている→自分としてはこれが普通
・冷たいところがある→なぜそのように思われるのかわからない
・喜怒哀楽が少ない→嬉しいことも、腹が立つことも、傷つくこともある
・何を考えているのかわからない→溢れんばかりの思考があります
・他人に興味がなさそう→他人に興味がないわけじゃない

周りから言われる言葉と自分が思っていることが一致しない。相手がなぜそのように思うのかわからなかったし、人格を否定されているような気持ちになることすらあった。

でも、彼女が「自分もそう言われたことがある」と言ったとき、彼女を通して（彼女に自分を重ねて）、自分自身を客観的に見ることができた。

たしかに、彼女も感情を表に出すタイプではないし、口数が多い方ではない。大学時代は同じ部活に入っていたので、チームや自分自身とのことについて込み入った話をする機会は多かった。当時の彼女を思い返すと、何を考えているか分かりづらいタイプではあったと思う。

それでも、時間を取って向き合って話せば、彼女なりの考えがあるのが伝わってくる。何より、彼女が話してくれる言葉には嘘がない（ように感じた）。言葉にするのには時間がかかるけど、正直に本音で伝えてくれる。彼女の言葉は、心にスッと届いてくるような感覚があった。彼女にしかない魅力があった。

彼女も自分と同じように、自己表現が得意なタイプではない。でも、だからと言って、それが理由で彼女を嫌いになることもなければ、彼女自身を否定することもないし、その部分を直した方がいいとも全く思わない。

自己表現が苦手で、冷たく感じることもあるかもしれないし、何を考えているのか分かりづらいこともある。でもそれは、彼女のほんの一部分にしか過ぎないのだと。

そして、

自分が彼女のことを魅力的な人だと感じるように、

自分にもきっと魅力的な部分がたくさんある。

自分が感じているコンプレックスは、自分を形成している性格のたった一部分の数%程度でしかない。だから、そんなわずかな一部分だけをみて、自分を否定する必要はない。むしろ、そんな部分があるからこそ、自分自身の魅力になっているとも考えられる。彼女を見てそう思った。

だから、自分は自分のままでいいのだと。

自分のことが好きになれず、自分が好きな自分になりたいとずっと思ってきた。今までも色んな本を読んだり、周りにいる人を真似てみたりしてきた。その度に、何か変わるきっかけになるヒントに出会えた気がしたり、少し変われたかもしれないと思う。でも、長くは続かなくて、そんな自分に落ち込んできた。

でも、

変わる必要なんてなかった。

あなたは十分魅力的な人。
心からそう思えた。

今の自分、ありのままの自分を受け入れ、
前よりも、自分のことが好きになれた気がする。

そう考えると、「自分が好きな自分になる」という考えさえズレていて、

ありのままの自分を好きだと思えるか、
自分の魅力に気づけるか、

そのきっかけや瞬間があるかどうかなんだろうな。

そのきっかけをくれた一生大事にしたい友人。

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