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1歳の娘を乳児院に2年間預けた話


この記事を書こうか?書かないでおこうか?

体感的に約1年ぐらい悩み。

最近の虐待の報道もあり、Twitterの賛否の声もあり。

んー。

極わずかな人の役に少しでもたつなら書こうか。。と

今日に至るわけです!

なので、できるだけ寛大な心で「こんな考え方もあるんだなー」ぐらいで見ていただけると私と、世の中の子育てで悩んでいる人やその子供達が少しだけ救われると思います!(めちゃくちゃ伏線引くやんww)


さてさて。

私は長女を出産後半年で膠原病を発症し1歳の誕生日の前日に症状が悪化し緊急入院をしました。その前から入院が決まって居たので娘を預ける決断をしていました。(入院はそもそも長くて3ヶ月程度だったのですが、退院後3日目に事故にあい右腕前腕を全欠損したためそこから1年7ヶ月は病気と怪我の対応となりました)


何故乳児院にあずけようと思ったのか?
⒈ワクチンや病気の時もきちんと対応してくれる
⒉面会がある程度こちらの都合で決めれる
⒊寂しくて泣いても対応する人間が慣れている
⒋そんなにお金がかからない(所得や手帳により)
⒌なんせ、安心安全


正直、パートナーや親戚や友人に頼む選択肢は私には最初から有りませんでした。

子供を育てる大変さ大切さ尊さなど色んな事を配慮した結果、私が心穏やかに病気の治療に向き合える環境はコレだ!と私の独断で決断しました。


入所までの手順
(8年前の話なので正確な事はうる覚えですが)
⒈市役所へ行き現状を話す(療養手帳を見せた)
⒉乳児院への申し込み
⒊児童福祉関係者との家族面談
⒋乳児院入所


こんな感じで緊急入院だった為か凄く早く対応していただいたとおもいます。


預けてみて。
預けてみると想像以上に罪悪感と寂しさに駆られますが、娘と一緒に暮らす為!と全力で治療と向き合えました。パートナーも仕事と私のサポートと週末は娘と自宅で過ごす。
各々が必要最低限な我慢で会える時には会えた人と全力で向き合う。
と言うような家族的には無理のない感じでした。
ただ、お察しの通り外的要因がとてつもなく邪魔してきます!!
身内、友人、職場、状況を知った他人。
子供可哀想、母親失格、父親失格、預かってあげたのに、成長に影響がでる、などなど。
出せば出すほど出てきますが、まぁこんな感じの意見に当時20歳そこそこの私は病気と怪我をした自分と向き合いながら、雑音に耐え忍んだわけです。


入所中〜退所までの様子
日々の写真や誕生日などもこと細かく撮影。
園で水族館など遠足へ行ってくれていた。
週一回以外も乳児院の面会室で1時間程度会える。
高熱を出し入院した時もすぐ連絡があり様子をみれた。
退所するまでに、私に無理が無いように徐々に外泊を増やすなどの対応をしてくれた。
退所日には今まで撮影した写真と母子手帳を受け取る。
涙が止まらなくて嗚咽をしながら娘を抱きしめて帰宅。

ってな感じです(´・ω・`)


で、その後今はどーなのか?
私個人の事で言えば、娘やパートナーのおかげで
膠原病が完治し右腕は移植とリハビリが成功して
今はバスケやサーフィンができるほどまで回復しました。
娘に関しては、娘では無いので分かりませんが
乳児院に預けていたことは私から話しました。
「みんなで頑張ったんだね、ママも頑張ったね」と言ってくれます。
自己主張が強めではありますが、生きていくのに問題無いです。


個人的な想い
預ける決断をした時に、看護師の母が背中を押してくれました。母もきっと治療の大変さと、人の命を預かる大変さと、身内に預けた時の大変さを知っていたのだと思います。その事は今でも凄く感謝しています。(預けずにあのまま治療をしていたら?と思うと今のような回復は望めなかったのでは?とも感じます。)

それとは裏腹に、世の中の親への常識や信念に怒りを感じます。当時、私は娘と暮らせない罪悪感と怪我の大きさを受け止められずメンタルがボロボロになり右腕の移植治療中自殺をはかる程でした。

はじめる勇気が称えられるのなら、やめる勇気も称えはしないまでも。誰も攻めずにそっと寄り添うぐらいはしてもいいんじゃないだろうか?とも感じます。
気軽に、もっと気軽に。休んでいいよ。やめていいよ。って言える世の中であって欲しい。


預ける理由が多少あったって、これだけ人様から好き勝手言われたわけですから。
世の中にいるちょっと疲れた休みたい。って虐待やネグレクトをする前に気づけている親がどれだけ相談しずらいか。そこをもっと世の中が分かる必要があると感じてる。目に見えない物に寄り添う力があまりにも無さすぎる。と。


具体的に言えば、出生証明書を出しに行った時に市役所でしんどくなったら乳児院に預けることができますよ。ぐらいガイダンスして欲しい。(当時1泊2000円だったかな?)


みんな誰しも、心が常に安定している訳では無いし事故にあわないわけでも病気にならないわけでもない。何らかのタイミングで簡単に人は病めるし、自信を失える。だから、親が親を評価する文化?もやめて欲しい。私は頑張ってるのに💥💢💥って誰かを評価する前に休んで欲しい。


助けて。って言えない親御さんが少しでも減ること

助けて。って言えた親御さんが少しでも罪悪感に押しつぶされずにやり直せること

この記事をみて、私は限界かもしれない。と気づく人が少しでも増えること

他人様にたいして信念を振りかざすのがどれだけ愚かな行為なのかを少しでも気づく人が増えること

子供が犠牲になるニュースが少しでも減ること。

無理しない子育て。

国が育てる子育て。

が日常になればいいなぁ。と


世の中が

やめる勇気にもっと優しさをもてますように


今も生き抜いている娘に敬意をこめて

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1歳の娘を2年間乳児院に預けた話でした。

NAGISA.

※記事を有料にしようか迷いましたがたくさんの方に届くようにと思いやめましたー!共感や役にたった方がいたら良かったら記事購入ボタンをおしてください。私の心が少し救われます´∀`*)

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