2016小雪その1_11

思いつきの鍼灸日誌 【突然のぜん息】

冷たい空気が気になるこの頃。
風邪ひきさんは周りで増えるし、外出先では、咳をしている人が、とても目につく。
世の中、元気を消耗している人が多いのかな、なんて、ちょっと気になります。

毎年、クリスマスの頃から、体調絶不調で鍼施術を受けに駆け込んでこられる方がいらっしゃいます。
一年のため込んだ疲れ抜き、といった感じ。

一昨年の猛暑の年や、昨年の梅雨の戻りのような夏場の長雨の年は、そんなクリスマスの駆け込み患者さんたちが、前倒しで鍼施術を受けに来られていました。
今年も台風や豪雨の影響もあって、野菜も高かったから、人のカラダも具合が整いにくいのかも。


ここのところ、咳症状を訴える患者さんが増えていました。
気になるのは、風邪ではなく、アレルギーのようなカラダのバランスで、体調を崩しながら咳をしていること。
花粉症のような冷えのぼせの方や、寒冷ジンマシンのように肌の腫れたかゆみが、どうやら呼吸器の方で現れているのかな?という方など。
元々ぜんそく持ちの人は、この時期、ちょっとカラダのバランスを崩しやすいみたい。


先日も、しばらく続いた呼吸器症状で病院受診したら、喘息の診断を突然言われた方が、鍼施術を受けにお越しになられました。
数日入院の後、体調を整えに、ということだったのですが、脈を取ると、前述の寒冷ジンマシンのような、カラダの冷えと皮下のうっ血が、呼吸器に出ちゃっていたのかな?というバランス。

鍼をユックリ当てながら、カラダの冷えとりと呼吸器や循環器に関係するツボを刺激しながらうっ血取りをします。
過剰に緊張するカラダのこわばりが取れていくごとに、呼吸が楽になるのか、ウトウト眠気が出ているのを確認しながら、鍼をユックリ当てていく。

元々呼吸器が過敏で、忙しかったり、緊張することが多かったり、季節の変わり目など、胸のゼロゼロや止まらない咳が気になっていたとか。
今回のいつもよりちょっときつい症状で病院受診をして、喘息の診断を突然言われたのにはビックリしたのだとか。

そうですね、急に病名をつけられてしまうと、ガッカリしてしまう。
それでも、今まで何となくやり過ごしてきた呼吸器症状も、しっかりケアしながら過ごす必要をみつけて、それを健康維持の生活習慣に結び付けられたらいいんじゃないかな。
「無病息災」は意外と難しいけど、「一病息災」は目標が定まっている分、取り組みやすい。

幸い、お仕事にも復帰しやすいみたいだし、あとは疲れと緊張がたまらないように、季節の養生で鍼施術を上手に活用してもらえたらいいんじゃないかな、なんて思います。


ぜんそくやアレルギーというわけでなくても、咳が止まらない、というひと。
意外とカラダが寒がっていることが原因かもしれません。
日中日差しがあるとまだ温かく感じるけど、朝夕の気温の冷え込みは、やっぱりカラダに障ります。
雨降りの日や雨上がりの湿気など、意外と足元からカラダの芯を冷やすもとに。

そんなことにも、今感じているカラダの不都合を通して感じることができると、大病の予防にはなるんじゃないかな。
足元のおしゃれを楽しみながら、防寒もいっしょに楽しんじゃってね、というような冬の暦、だね。

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