2016小雪その1_7

思いつきの鍼灸日誌【抜けない疲れ】

うすら寒くて、なんとなく外出するのも気後れする頃。
それでも、出かけなければいけない用事、なんてものは、あるわけで。

ちょっと寒いかなぁと思いつつも、出かけてみれば、日中はまだ日差しのおかげで、ポカポカ温かい。

なんでもっと気楽に出かけられないものかねぇ、なんてカラダのことを振り返れば、寒さの影響で足腰が何となく冷えている。

そう、体温が高まらないと、人のカラダも活気を失います。
そんな無気力が募れば、冬季ウツ、なんてことにもなるのかな。

体温が高まらないと、フツーのこともできなくなる。
体温が高まらないと、体調も高まらない。
ということは、手足の筋肉だけじゃなく、内臓の働きも緩慢になる、ということ。


都内の保育園で働いている人が、「疲れが抜けない」ということで、鍼施術を受けに来られました。
脈をとってみても、それほど気力が落ち込んでいたり、カラダが冷えているということはないみたい。
なるほど、カラダは消耗しているけどね。

筋肉疲労というよりは、根気の疲れ。
気が抜けないで過ごしておられるのか、とくに背骨周辺の緊張がとっても強い。

カラダの潤滑油を消耗しているみたいなので、縮こまる節々がゆるみ、回復力が高まるようにおカラダを調整。

肩の力が抜けて、背骨の緊張が取れてくると、呼吸も深くなってきたみたい。
いい息がはいることで、疲労感を感じにくくもなるし、そもそも睡眠中の回復効率が上がります。

聞けばお勤め中の保育園の園児ちゃんたち、具合が悪くて、機嫌が悪い子たちが増えているみたい。

近所の小学校では、インフルエンザで学級閉鎖になるところも出てきているみたいだから、そりゃ、ちっちゃい子たちは、毎日体調崩してもしょうがないよね。

そんな不機嫌な子どもちゃん達を、保育園で働いていると、毎日のように「とっかえひっかえ」抱っこするのだとか。

なるほど、なるほど。

抱っこも慣れれば楽チンにできるのだけど、春から比べて、どんどん成長する子どもちゃんたち。

そりゃ、どんどん重たくもなっているし、不機嫌な子たちを「とっかえひっかえ」抱っこしているのだったら、気もカラダも休まらないわねぇ。

不機嫌な子どもちゃん達を、しっかり支えるお仕事、素敵です。

そんな保育のお仕事をされる方の健康維持のサポートに、鍼施術を活用していただき、ぼくも間接的に子どもちゃん達の役に立たせてもらえたらと思います。

機嫌のよい元気な大人に囲まれて、安心して不機嫌でいられる子どもちゃん達は、きっと幸せだろう。

そんな世の中の仕組み作りに、鍼灸師が役に立てたら、そりゃ幸いだよ。

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