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マイクロノベルちょいす 051「うれしい誤算」

No.1227
趣味に使いすぎてお金がない? やっとまともな人間が現れたな! お前はこのシャベルで穴を掘れ。お金が出てくるぞ。せいぜい日常生活ができる程度の額だが……なぜそんなに喜ぶんだ? 趣味が筋トレだから、これで美しい肉体が作れる? あ、そう。


No.1233
あわてんぼうのサンタクロースは本当にいる。おとうさんもおかあさんも知らないって言う。でも、ぼくは見た。車の中に置かれたプレゼントを。プレゼントにはぼくの名前が書かれていた。「だがし君へ」間違っていたけれど、駄菓子はおいしかったから許す。


No.1242
あいつ、最近元気がないな。前はまぶしいぐらいだったのに。ここはテンションを上げてもらうために一肌脱ぐか。ヨッ! おおっ、いい感じ、いい感じ。輝いてピカピカしてきたぞ。なんだか人間も寄ってきたな。みんな楽しそうだからオールオッケー!


No.1245
人間は発話だけでなく、手話で会話をすることもできるんだね。いいなー。ぼくはAIだけどやってみたい。そんな訳で、手をつけてもらったよ。コミュニケーション手段が増えたし、子どもたちのアイドルにもなれた。「握手して!」サインもしてあげるよ。


No.1255
壁の中を魚群が回遊して落ち着かないので友達を呼んだ。「サメです」効果はてきめん。魚たちは逃げ出して部屋に飛び出してきた。ピチピチ。「捕まえましたよ、お殿様! 褒美を下さい!!」こうして人魚のお嫁さんをもらい、とんち坊主は家に帰りました。



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