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Google本社の先進的すぎるハラスメント対策/Genesis シリコンバレー#2後半

こんばんは!
Genesisのなはです。私達が先週参加したシリコンバレー研修の2日目後半についてまとめたいと思います。

1日目、2日目前半については以下を読んでください。

2日目後半は、スタンフォード大教授のDaniel Okimoto氏の訪問からはじまります。
Daniel氏は日系アメリカ人で、スタンフォード大学にて30年以上(!)政治学の教授をしていて、日米関係が専門です。
また、日本と米国シリコンバレーの企業の提携を促進する「シリコンバレー・ジャパン・プラットフォーム」の共同議長も務めておられます。

ご自宅で私達の事業についてピッチをさせていただきました。


Genesisが実施している性的同意ワークショップについて、日本にいる外国人にも需要がありそうだということ、またアメリカなどでも性暴力が問題になっているため海外進出も視野にいれても良いかもしれないとフィードバックいただきました。(ゆくゆくは考えたいなあ、、、)

その後は、みやこキャピタルというVCのCEO菅谷さんを訪問し、ピッチをしてフィードバックをいただきました。(諸事情により、詳細は省略させていただきます。)

二日目の最後は、Google本社でマーケティングのマネージャーをされている池田さんとのディナー。

話題はGoogleのセクハラの事件に。
この事件へのGoogleの対応について、まだ納得していない社員が多いとのことでした。

Google本社としてどのようなハラスメント対策を実施しているのか、聞いてみました。

まず、入社後には全員必須のオンラインでのセクハラ研修があります。クイズ形式になっていてしっかりやらないとなかなかクリアしないとか。

そして、話してはいけないNGな話題が規定されています。
人種や性的なことにとどまらず、見た目や政治について話すのもNGらしいです。

見た目とは、身体的特徴だけでなく服装なども含むとのこと。
「その髪型いいね!」「その服いいね!」などの会話が、異性間だけでなく同性間でもダメだと規定されています。

政治については、トランプ政権以降、トランプ派と反対派の対立が激しくなっているため、NGになったと言っていました。

NGの話題がけっこう広くてきつくない、、、?!髪型褒めるのもダメなの、、、、、?!
と話を聞いた直後は感じてしまったのですが、池田さん個人的にはアイスブレイクの話題が天気や週末にしたことなどに限られてしまうものの特に問題はないと感じる、とおっしゃっていました。

また、私が素敵だなと思ったのは、「差別された経験を語り合う会」。
社員旅行などの際に、社員が過去に差別を受けた経験について一人20-30分ほどで話す場が設けられているようです。
誰でも発表できる自由な挙手制であるものの、マネジメントポジションの社員が率先して挙手をし、発表するようです。

真剣な雰囲気で行われ、いつもは冷静な社員がときには感情的になりながら自分の過去の経験について話す。
それを聞いた別の社員が、自分も同じような経験がある、と共有し、当事者の間で団結力が高まる。
また、同様の経験がない社員も、差別について理解が深まり、様々な配慮ができるようになる、と。

つまり、1)差別やハラスメントの可視化 2)当事者が孤独にならず、団結する機会 3)差別・ハラスメントの予防 の3つの役割があると私は感じました。

シリコンバレーの企業の中でもセクハラ対策についての姿勢は様々なようです。後に書きますが、例えばApple社は話題の規制などはGoogle社ほど厳しくないようです。

セクハラ発言はおろか、ボディタッチなども厳しく取り締まられていない印象のある日本の企業。日本でも、セクハラ発言をする人はプロフェッショナルではない、という考えが広まってほしいと切実に思います。

2日目は以上です。読んでいただきありがとうございました!


読んでいただきありがとうございます。