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vol.15 近況報告② 休みが欲しい理由

水曜日と木曜日の連休の過ごし方をよく聞かれる。
土日休みの人にとっては、とても物珍しいのだと思う。

私はこの質問の返答にいつも困る。
映画をよく観るので映画鑑賞と答えるのが正なのだが、
休みの日になったら、決まって映画館へ行くわけでもないし
正直、最近は全然観れてない。

半年前にはゴルフバッグを買って、毎週のように打ちっぱなしに行ってストレスを解消していたのだが、これにも飽きてしまった。

ひたすら家の中でぐーたらしている訳でもない。
何かしら外出する用事が毎週入っている――



自分が休みの日に何をしているか?と問われれば
端的に答えるとすると、
「人に会いに行っている」と答えるのが一番適当。

飲み会で知り合った人とランチに行くこともあれば、
新たな飲み会に誘われてそこに参加したりする。

すごくアクティブに動けていると思う。

友人に誘われた飲み会でまずは自己紹介をして、
そこで知り合いを作り、その知り合いに飲み会を紹介してもらって、
またそこで新たな知り合いを作る。
この"飲み会数珠繋ぎ"は、私の何もない休みの日を非常によく潤してくれる。

この充実した日常がいつまでも続いているからこそ、今の自分がある。
夜遅くまで仕事をして、いつも誰かに責められて、自分の思考に押しつぶされながら生きている自分がメンタルを保っていられるのはこの休みの日があるからだ。

今の営業の仕事を頑張っているからこそ、休日の飲み会で真面目な人間であることを装うことができる。
休日の飲み会があるからこそ、平日どれだけ落ち込んでも回復できるメンタルを保っていられる。

もしも仕事を辞めて、どちらかが欠けるとどうなるのだろうかという事をよく考える。
私の一週間は全て休日になり、お金がないからすることもなく、
気力もないままただただぼーっと過ごす。
そんな日が来るのがたまらなく怖い。
仕事を辞められない人というのは皆こういう思考で日々を生きているんじゃないかなと思う。

人は人に求められたい生き物なんだなと思う。
ただただぼーっと過ごしても誰にも気づいてもらえないし、自己を失っていくままだと思う。

だからみんな仕事をするのだ。
周りの30代の先輩社員はみんな家庭を持ちながら、パソコンを家に持ち帰ったり、平気で夜21時ごろまで残業をしたり、休日出勤をしたりするのだ。
思考停止して目の前にある作業に向かってカタカタとパソコンを打っている。
"それが日々、求められていることだから。
自己を保っていくには人から求められることが必要だから。"

危ない、危ない。この百戦錬磨の営業マンたちの思考と己を重ねてはいけない。
この人たちは営業をやって10何年、家庭を持ち、この世界にずっと残っていられる力強い心身機能を持っている。それはこの社会にとって一番必要な素質だと思う。

でも彼らは"遊ぶ"ことをしない。平気で休日に仕事の予定を入れて、
定時の時間になり、勤怠を切ったと思えば、すぐにパソコンのデスクに向かって残業に取り掛かる。
そんな人たちに囲まれたら、そんな強靭なメンタルを持ち合わせていない自分はただただ負い目を感じるだけだし、"こちら側"の価値観に踏み入る事なんてできないだろう。

私は絶対こうはならない。
自分にはあの休日がある。休日には必ず、どこかの誰かが自分を求めていて、営業の作法・マナー全て取っ払った、人とのふれあいが待っている。
それがあるからこそ、自分を保っていられる。――



仕事と遊びの区別がつきすぎて、
休みの日になると、自分という人間が別人格の人間に入れ替わるような感覚にいつも陥っている。
俗に言う"裏表が激しい人"という人種に自分は当てはまる。
でも、どちらが"オモテ"で、どちらが”ウラ”なのか分からない。

裏も表の垣根も関係なく、フラットにすべてを晒せる人がいつか現れるのだろうか。
自分は全てを問題なくさらけ出せるほど、綺麗な内面を持っていない。
だからこそそれを許容してくれる素直な人にこれから出会えるかどうかにとても興味がある。
だから私の休みの過ごし方は、いつまでも”人と会うこと”と言えるのだろう。

ゴルフも飲み会もどれも人と会うための手段。
映画鑑賞は自分の思考を飛ばすための手段。
私はこの打ち込めるものが常に予定にないと生きていけない弱小メンタルを生まれながらに持ち合わせているわけで。
だから、打ち込めるものをどんどん探してもがく。

noteもその中の一つ。
幸いにも、「note読んでるよ。」と一声かけてくれる人たちが数人いる。
自分という人間に興味を持ってくれて、お互いを想い合う事が出来ている。
そんな真剣に読んでくれる方々に救われるのだ。
もがいた先に影響を与える何か一つの結果があればもっと救われる。
今のままだと、もがき甲斐がないじゃない。
だから私は可能な限り、発信し続けたい。


今月、私はpodcastを始める。
物好きな友達に誘われて収録を始めたネットラジオは思いのほか、楽しかった。
自分の気持ちを吐き出せて、近況を話せる。
こんな機会に恵まれるなんて社会人一年目の自分は考えてもいなかった。
これらの発信活動が何かの実を結べば、私は救われる。

だから私には休みがたりない。
撒いた種は実になるか、種のまま朽ちるか、見届けたい。
こっちの自分が"オモテ"だと胸を張って言えるような、そんな"いい人間"になりたい。
まだまだ遠いな。noteにこんな泣き言を書いてるくらいじゃ。(泣)

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