naka_ayako
2020年8月から俳句はじめました🌱 俳号は加那屋こあ
モノクロ写真集
読んだ本の記録です。
各地の沼・池・湖を訪ねた記録です。
最近は落語会の記録として
初夏や母に内緒で犬を飼う 夏蝶の影濃くなりぬ銀時計 加那屋こあ 2024.4.23
鯉幟すいすい海老フライもまた 初夏や機影たちまち薄雲へ 加那屋こあ 2024.4.22
石鹸玉すばやく角を曲がりけり ふらここや双子の兄に不眠症 加那屋こあ 2024.4.21
夏めくや白い土星の柄のシャツ ゆるっと男子はつなつの山手線 加那屋こあ 2024.4.20
燃えている雲梯は夏てのひらは 燕来て空の青さの測り方 加那屋こあ 2024.4.19
夏めくやサックスの音まっすぐに 前髪に銀のピン留め夏来る 加那屋こあ 2024.4.18
手妻師の吐息より蝶生まれけり 活版に深きブラック桐の花 加那屋こあ 2024.4.17
収骨台に白き刷毛目や春時雨 引き返すという選択麦の秋 加那屋こあ 2024.4.16
言葉も体もぜんぶ借り物鳥雲に 桜蕊降る曼荼羅は畳まれて 加那屋こあ 2024.4.15
春闌くや手首の先のない死体 まだカーテン付けぬ部屋あり夜半の春 加那屋こあ 2024.4.14
いち抜けの戦争ごっこつばくらめ 夏近しミンチにずぶり手首まで 加那屋こあ 2024.4.13
自画像は未だ描きかけ麦の秋 麦秋の素描に柔らかき陰影 加那屋こあ 2024.4.12
上州に雲の早さよ麦の秋 麦秋の風や消印無き手紙 加那屋こあ 2024.4.11
寛容なキャベツ家族に一個です 手包みの餃子百個や春の虹 加那屋こあ 2024.4.10
世界から切り離されて麦の秋 四拍でのぼる音階春の虹 加那屋こあ 2024.4.9
伯父さんの棺は軽し春の虹 父を焼く薔薇まっしろに敷き詰めて 加那屋こあ 2024.4.8