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運動と統合失調症

今、「運動脳」という本を読んでいる。この本によれば「自分の頭脳を鍛えたいのなら運動が最も効果的である」と主張している。運動はストレスを消し、集中力を上げ、モチベーションを高め、記憶力を強化する。自分の頭を良くするには「運動」が一番効果的なのだと。

そういった運動による頭脳の強化がいかに大切か説いているこの本の中で統合失調症に関する記述が載っていた。

なんでも統合失調症の人は脳の視床と呼ばれる部分が他の人と比べると違うらしい。この視床という部分は情報を分別する働きをしている。身体から送られてくる情報が脳に必要かどうか判断しているのだ。

統合失調症はこの情報の分別が上手にできず、普通の人より多く情報を脳に伝えてしまうのだ。これにより、現実の世界が認識できず、妄想が膨らみ幻覚・幻聴が症状として現れる。

この視床の働きに異常が見られるのが統合失調症の特徴だ。

ただ、この視床の異常は創造力の源泉でもある。創造力は様々な情報を組み合わせて培われる。だから、大量の情報を脳に伝えることは何かアイデアを考えるとき非常に有効だ。統合失調症の方も独自性のある考え、アイデアを生み出すことがある。

創造の天才と統合失調症は隣り合わせな関係なのだ。実生活に支障があれば病だが、何もなければアイデアマンになる。そんなイメージだろう。

では、どうして病とアイデアマン、差があるのか?

それは統合失調症の人は視床以外の脳全体の働きが弱いから病として症状が現れる。視床が異常でも他の脳全体の働きが正常なら病にはならないのだ。

だから、脳全体を強化できれば統合失調症にならず、創造力豊かな人間になれる可能性が高い。

では、脳を強化するにはどうしてらよいか?

答えはこの本の主題である運動だ。運動を行えば統合失調症の症状が改善するとともに創造力も強化される。

今まで統合失調症に悩まされてきた私からすれば運動はやる他なさそうだ。
運動をして病を治しつつ、創造力を上げていきたい。

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