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2021年 3冊目『「学校の当たり前」をやめた。』

千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長の本です。
とても面白い本です。
企業のマネジメントに活用でき話が満載です。


工藤さんは、「民間企業出身ですか?」と言われるのに違和感を持っているそうです。

かつて学校は最先端のツールを使って、教える場所でした。
つまり教師は最先端の仕事の1つだったのです。
ところが、現在はそうではないことに問題意識を持たれています。
ドックイヤーをたくさんつけました。

子供達には「自ら考え、自ら判断し、自ら決定し、自ら行動する資質」すなわち「自律」する力を身に付けさせていく必要があります。
→私も自律自転する人、組織を作りたいと思っています。

本校では「世の中まんざらではない!大人って結構素敵だ!」ということが最上位目的です。
→とても良いですよね。

この目的の下に「自律、貢献、想像」があり、その目的に向けて、本校の「目指す生徒像」があります。
→素晴らしいですね。

「忙しいでしょう。疲れている?」「受験勉強、大変だね」と繰り返し言われる中で、プレッシャーに潰されてします子供もいます。大人が取るに足らない問題を取り上げ、言葉にしてしまうことで、問題となってしますことがあるのです。

大人が良かれと思って掛けた言葉で、子供は救われることもあれば、追い込まれることもあります。
→これマネジメントでも同じですね。
学校においても、生徒にこうなって欲しいと願う姿(=コンピテンシー)を明確にしなければ、適切な「手段」を取ることはできない。

2003年にOECD(DeSeCo)がまとめたものが使いやすかったので参考に作った。
言語や情報を使いこなす能力
1様々な場面で言葉や技能を使いこなす
2信頼できる知識や情報を収集し、有効に活用する

自分をコントロールする能力
3感情をコントロールする
4見通しをもって計画的に行動する
5ルールを踏まえて建設的に主張する

多様な集団の中で協働できる能力
6他者の立場で物事を考える
7目標を達成するために他者と協働する
8意見の対立や理解の相違を解決する
→これらまさに会社組織でもその通りですよね。

みんな違って当たり前
みんな違っていた方がいい
→金子みすゞさんですよね。私はリクルートテクノロジーズの社長時代、これをモチーフに社長室を作りました。

対立する必要がない「問題」を作り上げ、その対立軸をめぐって非難し合ったり、対立することには、何の意味もない。
→これ深いですよね。本当に大事なところだけも議論すべきですよね。

自己肯定感の向上→ 「世の中まんざらではない!大人って結構素敵だ!」
選択を狭くすること、その先の選択肢は広がる
→まさに制約条件理論ですよね

必要な3つのコンピテンシー
 異質な集団で交流する
 自律的に活動する
 相互作用的に道具を用いる

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