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2019年 23冊目『考えてみる』

先日、エッセンシャルマネジメントスクールの講義で大久保寛治さんの講演を伺う機会がありました。

私はお名前を存じ上げなかったのですが、スクールを主催している西條先生はじめたくさんの方が、異口同音に「すごい方だ」「講演の人間国宝だ」など絶賛されていました。

本当か?

と少し疑っていました。
しかし、ホントでした。

話の中身(contents)もそうですし
その表現(expression)がそれに加えて凄いのです。

言葉の選びかた、抑揚、間、順番、しぐさが
凄いのです

言葉で説明できないのがもどかしいです。

そういえば西條さんも、「見ないと分からない」と言っていたのを思い出しました。

西條さんは、本質行動学を極めている方です。
100年以上残る本質だけを論文として、講義として残しています。

その方が「見ないと分からない」と言っていることを体感できたのです。
翻って、この本も同じです。

中身が素晴らしいのです。

ただ、大久保さんが話していると思うと、その中身が、言葉がさらにキラキラ光ってくるのです。

ね、こんな陳腐な言葉でしか、説明できないのがもどかしいです。

大久保さんの講義がたくさんネットでアップされています。
それを見て、興味を持たれたら、手に取ると良い本です。

『言葉の響き』という話に書かれていることを残しておきます。

同じ言葉でも 響きが違う
文字にすれば 同じなのに
なぜ?
あの人の言葉は違う
深さが 高さが 重さが そして美しさが
なぜ?
やはり 通ってきた道がちがうから
苦しんだ重さが違うから
悲しんだ深さが違うから
努力の量が違うから
その人の前に出ると
自分の生き方が恥ずかしくなる
情けなくなる
涙がにじむ
でも不思議だ
やる気も湧いてくる
これからがんばろうと思えるようになる
己の言葉の響きを磨くとは 自分自身を磨くことだ


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