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2019年 22冊目『会社というモンスターが、ぼくたちを不幸にしているのかもしれない』


楽しく働けないのは、会社がモンスターのように私たちを支配してしまっている仕組みのせいなのではないか。

というサイボウズの青野さんの問題意識から、それを掘り下げ、自分の楽しい人生を取り戻すヒントを書いています。

私にとっては、青野さんの本2冊めになります。

ポイントを以下に残しておきます。

自分が実践してきた、そしてこれから提供しようとしているマネジメント観との共通点が多く、納得感が高いです。

〇日本のカイシャが楽しくないのは、社員を我慢させる仕組みで運営されているから。その仕組みを作っているのは、カイシャの代理人である社長。だからカイシャを選ぶときは、この社長がどんな人か見ることが重要

・カイシャとはこれだと指でさせるものがないのです。少なくとも目に見えるモノではありません。

・カイシャには実態がないけれど、法律の上で人として取り扱おうと定義している。

・カイシャの取締役には絶大な権力があります。

・どんなに頑張って働いても、カイシャが何かを返してくれることなどありえません。(実態が無いのだから)

・あるとしたら、経営者たちです。

・よく見ておかないといけないのは、生身の人間である社長が信頼できる人なのかどうか。

・今の社長がイケてないと、次に選ぶ社長もイケてない。

・日本のカイシャに埋め込まれた年功序列と退職金という「社員を我慢させる」仕組み(後払い)

〇カイシャ創業時には、理念(はっきりした目的)があったはず。それが形骸化してしまうことが問題。

〇カイシャの理念にわくわくできない。あるいは形骸化していることが、カイシャが楽しくない理由の1つかもしれない。

・青野さんも自分の失敗(3年で上場、9社MA、売上4倍→マネジメント不全と組織弱体化)で理念の重要性に気づいた。

・売上が大きい会社が必ずしも良い会社ではない(それどころか楽しく働くから遠ざかる)

・売上を上げていなくても凄い組織がある(Linux、Wikipedia)

・利益が出ているよりも、利益がきちんと分配されているかどうかが重要

・利益はカスと言い切る伊那食品(どちらかというと従業員の給料が目的)

・サイボウズも利益を出さないようにしている(何に使われるか分からない税金を払うより自分たちで使っている)

・カイシャは社会の幸福の総量を増やしているかどうかが重要

〇カイシャで楽しく働くためには、社長のビジョンと自分のビジョンの接点を見つける

〇フルタイムだけを採用する会社は淘汰される

〇従業員が楽しく働けるのは、メンバーにとって重要な報酬であり、かつ重要な経営戦略

・自分の夢が何なのか探究する

・ビジョンの重ね方は人それぞれ

・給料以外の報酬にも目を向けている(仲間、働く環境、選択肢、変化に対応可能などなど)

・モチベーション創造メソッド(リクルートのWCMみたいに やりたい、やれる、やるべきを重ねる)

・やるべきことから覚悟を持って選択(できることとの接点を見つける)すれば仕事を楽しく続けられる

・コンセプト(誰になんと言わせたいのか)というフレームワークで仕事の目的を確認する

・専門性の掛け算(タグを増やすというやつですね)

 中村さん(クラウド×農業)

・サッカーの岡田監督のキャリア(日本代表監督→中国→今治のオーナー)も参考にできる

・家電量販メーカではなくバリュミューダが増える

・雇用を守ると言って飼殺す(その会社でしか通用しない)日本の大企業

・我慢レースから降りる人が増えてくる

・年功序列→成果主義→市場主義

・フラスコ型(化学反応+口が細く理念がある)組織が良い

・公明性だと自律がポイント

・多様な個性を生かすカイシャでは、貢献と感謝が大きな報酬

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