2017年 97冊目『モチべーション革命』
友人でROBの尾原さんの本です。
尾原さんは、『ザ・プラットフォーム』『ITビジネスの原理』など大ヒット本を出されていますが、この本も大ヒットしているので、すでに読まれた方も多いかもしれません。
今の若い世代は、稼ぐことを目的に働けない人が多くなっています。
我々の世代でもいましたが、金を稼ぐことを目的に働けないのです。
生まれた時から何もかも揃っていたので、金や物や地位などのために頑張ることができないのです。
つまり、埋めるべき空白がそもそもないのです。
これを尾原さんは「乾けない世代」と名付けています。
今後、AIなどにより仕事がなくなる可能性があります。
この時代には、この「乾けない世代」こそが希望になるのです。
ドッグイヤーをつけた場所をメモしておきます。
・若い世代自身にとっては、生き方の指針になり、我々のような上の世代にとっては、若い世代の理解を促進することができます。
例えば、幸せの源泉が違います。
上の世代では、「達成」やその結果としての「快楽」でした。
ところが若い世代では、「良好な人間関係」や「意味合い」なのです。
どれもセリグマンの5つの幸福のうちの2つずつですが、異なっているわけです。
・今後は仕事を遊びの境目がなくなる時代です。
だからと言って好き放題やればいいというわけではありません。
周囲からの信頼感を得ているからこそ、自分がより得意なことに専念する状況を作るスタートラインに立てるということです。
実際、尾原さんは、転職先では地味な仕事から手を付けます。
誰もが嫌がる、停止状態のプロジェクトの整理や契約解除の手続きをします。
若いときは、議事録を作って、メモを残すことをし続け、いろいろな会議に呼ばれるようになり、その後、ファシリスキルを発揮するようになったそうです。
・もっともハッピーなことは、「自分にとって好きで楽にできることと、相手にはできないことがかみ合うこと」
・尾原さんの偏愛マインドマップ。「着想」「最近の検索ワード」「マンガ」「小説」などからマップが作られています。
松岡正剛さん、安宅和人さん、岡田斗司夫さん、アルジャーノンに花束を、Inclusive、ブラックジャック、IPPO、はじめの一歩、などの共通点を見つけました。
・安心社会(裏切らない)から信頼社会(信じて頼り切る)へ。
前後に立って、前の人が後ろに倒れて、後ろの人が支えるメソッドで信頼社会を体感できます。
・チームとして、大きな「WHY」でまとまりながらも、それぞれ集う人が「人」として認め合い、違いを楽しめてこそ、「心理的安全性」が生まれる。
今度、尾原さんとweb会議で対談をするかもしれません。
事前学習になりました。
楽しみです。
▼前回のブックレビューです。
▼新著『業績を最大化させる 現場が動くマネジメント』です。
よかったら、手に取ってみてください。
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