先日30代の人と会ったときに、「令和っていい元号ですよねー」と言われた。新元号になるのが、もう楽しくて仕方がないという様子だった。聞くと、初めて元号が変わる瞬間を迎えるという。

なるほどなぁ、と思った。
初めて元号が変わる世代にとっては、あらかじめ予告されたイベントなのかもしれない。

昭和生まれの私は、平成になったときを覚えている。
昭和天皇の崩御という中で、慌ただしく平成時代が始まった。

漫才師の内海桂子さんが、平成から令和への移り変わりはお祭りではないというような内容を書かれていた。この感覚が何となくわかるような気がする。

かつて、明治生まれの祖母に聞いたことがある。
「平成時代になって何が変わるの？」
祖母は、こう答えた。
「どの時代であっても、大事なことは変わらないよ」

家族で仲良くをモットーにしていた明治女の答えだった。
明治であれ、平成であれ、変わらない、と。

明日、新しい時代を迎える。
今日も、明日も、変わらない大事なことを私は続けていく。