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雑感110 もう凍結しない

 ついつい溜めてしまう癖がある。文房具は最たるもので、机の上に付箋だけでもバラバラ散らばっている。「可愛い!」や「いただきもの」であれば、尚更使わない。というより、使えない。子どもからもらったプレゼントともなれば、一生保存する勢いだったりする。
 どうして、こんなに溜めこむんだろうと自分でも思う。幼少期が特に裕福ではなかったのが一因だとは思うが、そもそもの性格なんだろう。モノは溜まる一方で解決しない。
 今、目の前に子どもからもらった付箋がある。「気持ち届ける おきもちふせん」とある。母の日にもらったことも覚えている。いつ使うんだ、これは。わたしのお気持ちは、いつまでも凍結しておくのか。
 気持ちを届ける付箋なのなら、届けるまでが役目だ。よし、使おう。死ぬまで持っていても、残るのはもらった思い出だけ。気持ちを届けるという新しい記憶は増えない。
 楽しい記憶が残るのなら、モノがなくても大丈夫。まずは子どもに感謝を伝えるところから始める。

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