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戦争史から見る差別撤廃とは?

差別撤廃と国力の比例関係?

『世界史の構造的理解』を十章の内の第二章の少しの所まで読んだのだけれど、腹立つほど面白くない。構造主義が好きなのでそのように分析してくれているかと思いきや、ただの客観的な視点で持論を述べているだけで何にも分析になってない。何が当時の国力の1.5倍以上の相手国なのだ。くだらん。
江戸時代末期の日本は世界最大の銃保有国だったとか言っているほうがまだ面白い。著者の長沼伸一郎は「理数系武士団」だとか大層なことのように述べているけれど、日露戦争でさえロシア艦隊の指揮官はビビりながら日本海まで来たというのに。くだらない。
太平洋戦争開戦当時、私の持論ではアメリカ兵は白人ばかりで、アメリカ白人の人口と日本の人口を比べると思っているほど大差はない。アメリカ黒人はまだ兵力になっていなかった。太平洋戦争は核兵器でしか戦争を決しなかった。
そもそも日本自体がそんなに小さい国ではない。日本列島の規模を考えるとたくさんの国をまたぐヨーロッパ沿岸と同規模と見てもよいくらいだ。百歩譲ってアメリカとロシアが大国なのは石油があったからだ。現在の中国の国力は人口ボーナスのおかげだ。
アメリカの現在の国力は異常なほど大きいが、第一次世界大戦でヨーロッパが疲弊しているさなか、しっかり稼いだからだ。日本が敗戦後人口ボーナスで急成長し、しっかり稼いでいる。アメリカの技術力の経済効果に追いつけないにしても、中国のハッタリには負けるはずがない。日本は何も特殊ではないのだ
むしろ地政学で考えるだけで十分なくらいだ。「理数系武士団」などとカッコつけて言うほどのことでもない。かつて中国文化が世界に広がり、次にスペイン、イギリス、アメリカと世界に影響を与え、次は日本文化が世界を変える番である。
これなら、斎藤幸平が著した『人新世の「資本論」』のほうが遥かに面白かった。橘玲だって面白い。構造主義的分析ができているからだ。インドは理数系武士団がいなかったから発展しないだって?違う。イギリスが植え付けたカースト制度の弊害が残っているからだ。アラブ諸国の性差別もそうだ。
日本が国内の法的差別をなくし、朝鮮半島の差別もなくしたから日韓は発展した。アメリカも黒人差別を法的にはなくしたから発展した。中国は法的差別がなくなっておらず隠している。インドもアラブ諸国もアフリカの国々も差別は深刻だ。台湾は先住民の問題はあるが法的差別はなく、だから発展している。
思いつきで書いていて、法的差別の撤廃が経済発展の肝だという極論になってしまったが、もし本当にそうだとすると、国内の県レベルでは北海道のアイヌ差別や沖縄の米軍優先の県民自治をないがしろにした社会は県経済発展の弊害?西日本の同和問題は?差別がないと考えられる東北はなぜ発展しない?
地域社会には当てはまらないのかな。アメリカの州ごとの黒人差別の違いもあることを考えると国レベルにしか当てはまらないのかな。まさかユダヤ人差別が原因でヨーロッパ経済はアメリカに負けたのか?しっくり来ないな。ユダヤ人は教義のおかげで金融業者になれたのだし。
なぜインド、アラブ諸国、アフリカ、南アメリカが経済発展に勢いが足りないのかは法的差別が原因とは言えるかも。アジア諸国の経済発展は法的差別が少ないからなのかな。ミャンマーの軍事政権の解釈には使えるのか?難しい。

地政学とPCのウォーゲーム

ゲームのシヴィライゼーションをしていると、現実のアメリカが新型兵器で弱小国を攻撃しているのが如何にえげつないか分かる。弱小国ではないロシアまで手の上で転がされていて意地も張りたくなる。核戦争だけは起こさないでほしい。

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