マガジンのカバー画像

文化風俗の考察いろいろ

4
装束や風俗についてあれこれ素人考察です。 アドバイス下さるとありがたいです。
運営しているクリエイター

記事一覧

鬢削ぎの話をちょっとだけ

鬢削ぎの話をちょっとだけ

私も漫画のキャラ作りのために、下のように描いちゃうこともあるのですが、このように短くするのは中世以降かな。

院政期くらいの絵巻などを見ると、髪が顔にかかりやすくセットしてあるように思えます。

画像は『源氏物語絵巻』より。

ちょっと書きたくなって、書かせていただきました。

《参考》
橋本澄子『日本の髪形と髪飾りの歴史』源流社 他

懸守のこと、ちょっとだけ

懸守のこと、ちょっとだけ

美術の図録を眺めていたら、見つけて、ちょっと欲しくなってしまいました(笑)

上の漫画の女の子の衣装は壺装束と呼びます。

この被っている笠(むしの垂れぎぬ)、みんな被れていたのでしょうか。高そう。

ついでに失礼して。
懸守は見えませんが。前に描いた漫画です。

白菊の色は本当に移ろうの?

白菊の色は本当に移ろうの?

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

本日は紫式部が主人公のNHK大河ドラマ『光る君へ』の放送初日。
平安中期が好きなは楽しみでなりません。

白菊の色は本当に移ろうの?白菊を植えてみた

さて、私は11月初旬ベランダに白菊を植えてみました。

実方の朝臣のと文をかわしていたが、蔵人(橘)行資と懇意になっていると聞いて、この女の部屋をうかがって、会っているのを見

もっとみる
平安中期の直衣ってどんな形なんだろうと考えてみた

平安中期の直衣ってどんな形なんだろうと考えてみた

入襴の袍とは現在放送中のNHK大河ドラマ『光る君へ』の中で、弁官と呼ばれる文官は入襴になった袍を着ています。
院政期になると、貴族の装束は強装束と呼ばれる張りのある大柄な装いになります。(教科書などによく載っている伝源頼朝像をイメージしていただけると)
しかし、弁官は蟻先のある袍を着なかったとのこと。
伝統を重んじるからとも、華美を疎んじたからとも言われています。

強装束に対し、中期の装いは萎装

もっとみる