いりこ出汁はじめました
お雑煮。地域によって全く異なる顔をしたソレは、その土地土地の文化や環境、土地柄を反映したそれはそれは面白い食べ物で。
我が家のお雑煮はお味噌。本来は白味噌だけど他にあまり使い道がないとの理由で普通のお味噌に変身していた。白味噌にまん丸紅白(大根と京人参)、柚子の皮をちょびっと添えると「よそいき」になる。
お餅は丸。焼かないタイプ。
とろとろビヨーンのお餅が最高❤︎
そんなワタシタチ、MomoDa のお友達Kくんのお家で新年会をした時に…衝撃を受けました。
おすましだ!
Kくんのひいおばあちゃんの代から伝わるというお雑煮は、穴子と玉子のかまぼこの入ったおすましでした。
いりこで出汁をとり、穴子の頭や尾びれの部分も出汁に使い、かまぼこを入れる。焼いた丸餅の焦げ目がポイント。三つ葉を散らし香りも豊か。
このお出汁!お出汁の旨味よ!
甘く香ばしく、海の香り漂うお出汁はもう幸せそのもの。
「は〜っ❤︎しあわせ❤︎」
豪華食材穴子によってこの旨味とコクが出るのはなんだか分かる。いりこよいりこ!カリカリのヒョロヒョロの銀色のあのいりこが(いりこに失礼) !絶妙な優しい塩分と絶妙な旨味を引き出している。
いりこの時代到来の予感がしました。
いりこしごとはじめます
いいもの教えてもらったので早速我らも!とcoopさんで調達してきました。
大羽と書かれたこのいりこはひとつひとつが MomoDa の手のひらくらいある大きなサイズ。
「やりたい♫」と定位置に着席の MomoDa 。頭とわたを取ってみてもらいます。
慣れてくると頭とわたが同時に取れることを発見。アタリ❤︎ハズレ❤︎で盛り上がっている。
ピキピキっと半分に割くと澄んだいいお出汁が出ると袋に書いてあったので割いてもらいまして、しばらくお水につけておき(ココまでが MomoDa のお仕事) Kくんママに教えてもらった通り10分火にかけました。
6月の梅しごとを思い出しました。爪楊枝でプチッと梅のおへそをとるのと同じように、頭をとりわたをとり、ポコっと取れるその感覚はとても気持ちがいいようで鼻歌も飛び出しています。
この日から MomoDa の1日に「いりこしごと」が加わりました。
いりこよ。なんていい香りなんだ。
すごい。なんていい香り。
爆発的な旨味。
澄んだ金色のいりこ出汁からは、魚特有の生臭さなどはほとんどなく、身体中に優しく染み込むような香ばしさ感じるいい香り。
早速おすましを作りました。あのお雑煮に入っていた卵のかまぼこと MomoDa の好物沖縄のもずくを入れて。
ただそれだけのシンプルなおすまし。シンプルなのにこの旨味。舌にコロコロころがるこの旨味はなんだ。いりこよ、あんたすごいな。この香りと旨味でお酒が飲めるよ。
水出しもできるんですって
もっともっといりこのことを知りたくなって調べていると…なんといりこ出汁は水出しできると。むしろその方が雑味のない更に透き通ったお出汁がとれると。
ポットみたいなものにいりこと欲張って昆布とを入れ、冷蔵庫で一晩。寝てる間にこの旨旨のお出汁が取れる。そんなありがたいお話、やるしかない❤︎
起きたらお出汁ができているしあわせ。
今日は澄んだキラキラの1番出汁を使って、豆腐屋さんのお揚げさんを炊いてみました。少し甘めの。
お醤油もみりんもいつものやつなのに、ものすごい旨味のお揚げさんの炊いたんの完成。
「旨味」という言葉は知らずとも、なんかいつものより美味しいのはハッキリと解るようで「おかわり!」×2 いただきました❤︎
ありがとういりこ
冷蔵庫に常に水出しいりこ昆布出汁がストックしてあるという状態は、我が家のお夕飯レパートリーをどんどんと増やしてくれています。とにかくこのお出汁を使いたくて、食材ベースに考えるというよりいかにいりこ出汁を利用するか…。
おすまし、おうどん、茶碗蒸し。お味噌汁にお鍋に煮炊きもの。そして焼きそばにも。焼きそばの麺を蒸し焼きにするとき、お水の代わりにいりこ出汁を大さじ3。そうでなくとも美味しい焼きそばの旨味がぐ〜んとアップ!
お料理のあとは、部屋中がお出汁のい〜い香り♫
ありがとういりこ。
なんでもない毎日のおかずが
旨旨幸せなおかずになるよ❤︎
いりこ出汁を教えてくれた Kくんのママが言っていました。子供の頃おばあちゃんのお手伝いでいりこの頭とわたをとっていて、それを今でも覚えていて。と
そしたらワタシも思い出しました。おばあちゃんがいつも鰹節を削っていたことを。部屋中に鰹節のいい香りが広がっていたことを❤︎
大人になった時ふと
今日のことを思い出してくれたらいいな。
「いりこしごと」とこの香りのことを。
シリーズやってみよう vol31
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?