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今日の1枚は、これ!#46『Blues 1973-1975』 / 憂歌団 (1978)

憂歌団は、日本のブルースバンド。1975年のデビューから20年以上に渡り木村充揮(Vo,G)・内田勘太郎(G)・花岡献治(B)・島田和夫(Dr)の4人のメンバーで活動していた。2013年にドラムの島田が逝去し、新井田が加入。再結成された。

日本のブルースバンドとして、マディ・ウォーターズとジョイントとしたり、シカゴ・ブルーズ・フェスティバルに出演したりした。代表曲に「おそうじオバチャン」「胸が痛いよ」などがある。木村充揮の歌声は、「天使のダミ声」と称され、人々を魅了している。

1970年代前半の京都では、ブルースが盛り上がっていた。現在もある老舗ライブハウス「磔磔」や「拾得」も、この頃開店。その他「サーカス&サーカス」や京大の西部講堂で、東西のブルースバンドが演奏していた。そして多くが、英語詩で歌っていた。同時期に流行っていたフォークソングを聞いていた木村は、日本語詞の重要さに気づき課題に思っていた。そしてデビューするにあたり、日本語詞のオリジナルブルースを作ることになった。その頃、名古屋でブッキングライブしたバンドが日本語詞のオリジナルブルースを唄っていたのに感銘し、その曲を唄ったり、英語詩ブルースに日本語詞を当てはめて編曲したりして、憂歌団のオリジナルブルースソングを作ることができたというエピソードがある。

このアルバムは、憂歌団が1973年から1975年に演奏したブルース・カヴァー集。A面は、デビュー前のスタジオ録音。B面は1975年に行った京都・西部講堂でのライブを録音し、1978年に発売した。古典ブルースとして、ロバート・ジョンソン、マディ・ウォーターズ、エルモア・ジェイムスなどの曲が収録されている。また演奏メンバーは憂歌団の他に、前述した関西ブルースをけん引していたブルース・ハウス・ブルース・バンド (服田洋一郎、森田恭一、小川俊英、入道西村) が参加している。日本語詞のブルースを唄うまでは、こんな風にブルースをカヴァーしていたんだなという雰囲気がよく伝わる作品。おっさんの印象が強い憂歌団だが、これを録音したときは、みんな20代前半!!恐ろしい20代です。アコースティックギターでスライド奏法している音色に、木村のダミ声がブルースを引き立てています。

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