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ひとりが好きな人の上手な生き方   拝啓、先生へ①

拝啓、先生へ。

ご無沙汰しています。

お元気ですか?

健康第一がモットーの先生には愚問でしょうか。

そうであることを願っています。

わたしが先生から読書の面白さを教えてもらい、哲学についてのお話を聞かせてもらうようになって五年ほどになりますね。

なぜこんなことを書いているのかというと、先生がわたしに声をかけてくれた時のことを思い出すような本と出会ったからです。

それはひとりが好きな人の上手な生き方という本です。

先生と出会う前のわたしに教えてあげたいタイトルですよね。

学校というコミュニティにうまく馴染めないのに、ひとりでいることがいけないこと、寂しいことだという同調圧力に苦しんでいたとき、先生はひとりでいてもいい、ひとりでいられることは必ず君の強みになると言ってくれましたね。

この本はそれと同じことを言ってくれます。

内向的や繊細さんといった言葉が少しずつ世間でも浸透してきて、わたしのような人間の価値観も頭ごなしに否定されることは少なくなったとはいえ、社会はまだまだ外向型がマジョリティです。

コミュ力が高いことは賞賛されますし、ノリが良くハキハキと話す人はとても好感が持たれるのに対し、昼休みにひとりで読書しているような人間は変わり者で根暗と言われたりもします。(わたしの被害妄想なのかもしれませんが)

わたしはわたしでいい、内向的な性格を強みとして生きていこうとは思うものの日常の中では落ち込むこともしばしば。

そんなときにこうした本を読むことでわたしは自分のエネルギーを回復できるのだと気が付きました。

この本の中に遠慮なくノーと言うというアドバイスがあり、上手に断るためのヒントが書いてあるのですがその一つに謝るのをやめるというものがあります。

これは目から鱗でした。

わたしは幾人からも「すみませんが口癖だよね」と言われており、わたし自身それが身を守る術だと自認していたのですが謝る必要などなかったのだと納得しました。

そんな態度が内向的な自分を否定することになっていたようです。

先生が教えてくださったアドラー心理学にも自己受容がなければ幸せにはなれないという教えがありましたね。

あれからも定期的にアドラー心理学には触れているのに、わたしはまだまだ実践には至っていないようです。

こうして先生に手紙を書くこともわたしのエネルギーを蓄え、自尊心を満たす活動だと改めて気が付きました。

これからもわたしの恩師としていつまでもお付き合いください。

季節の変わり目です。

どうかご自愛ください。

ではまた。

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