グループマネージャーになります。

過去Noteでも吐露しているように、1ヶ月前に内示を受けたが、手放しで喜べる話ではなかった。
事業開発のテーマリーダーの立場に加えて、複数のテーマとそれに携わるメンバーのマネジメントを担当するということ。職制として、評価する立場になるということ。
少し想像するだけで、評価していただいた嬉しさ以上に様々な課題が頭をよぎり、その全体像がまるで見えなくて不安だった。すぐに不安の正体を見極めようとコーチングの依頼をして想いを吐露することもした。

ただ1つ、自分に言い聞かせたのは、
「どれだけ今は悩んでも良いから、就任時にはその課題を明確にし、対応について目処を立ててマネジブルな状態で迎えよう」
ということだった。今回はそんな前向きな話で終わりたい。

まず、不安の第一の正体は、周囲の目である。
昨年ヒュッと転勤して沸いてきたような自分が、このグループのベテラン勢をマネジメントする立場になることについて、どのように思っているのか。

脳は勝手に妄想を始める。だから、1 on 1の機会をいただくことにした。通常は目標設定の時期ではあるのだけど、フリースタイルでも良い事にして、ざっくばらんに仕事に対する想いを聞く場を設けさせていただいた。

面談の申し出から、最初の面談予約が入るまでに2日かかった。この反応の速さは1つのバロメーターになると思っていたが、やはり出足は遅かった。そして、リマインドをかけなければ面談の予定を入れてくれないメンバーも数名いた。

それでも、フリースタイル面談を申し出ることは、私にとって良い選択であったことが面談を通じてわかった。ファシリテーションで培った積極的傾聴の姿勢やコーチングを受けて習得した問いの立て方が大変役に立った。私がマネジメントになる事については納得している様子であり、自分の見られ方について必要以上に悩むことはないことを知った。
モヤモヤが1つ消え去った。

第二のモヤモヤの正体は、評価システムについてである。

仮にメンバー10人が昨年以上のパフォーマンスを発揮したとしても、全員にS評価をつけることができないジレンマがある。2割にはB評価を現行システム上つけなければならない。そんなアホなことがあるだろうか。どうすべきなんだろうか。目標設定、アクションプラン、達成基準をしっかり書かせて絶対評価に一見みせかけて、その実態は相対評価。期初に達成基準を握ったのに実際の評価には調整が入る。この悩みと戦っていた。この解を見出すには相当時間をかけた気がする。


最終的に、考査システムによる被る現場の不条理については、
「仮にみんな本当に躍進できた場合、期末に頭を下げよう。」

という覚悟で落ち着いた。現場には不条理であっても会社組織としては原資が有限である以上、ある程度理に適った制度だと認めている。
形式的な評価以上に、成長を自ら実感していただいた点に充実感や承認欲求に変わる何かで穴埋めしてもらうことを考えた。

Sは与えられなくとも”表彰”という形で、その功績は讃えることができる。実際に過去の自分自身はそのような扱いを受け、溜飲を下げさせられたことを思い出した。そうか、あの時の上司の気持ちが今はよくわかる...

うん、それでいこう。

この状態になって初めて、次のように自分の課題を言語化することができた。

【プレイングマネージャーを求められる自分の課題】
1.グループ全体の中期ビジョンの設定
2.情報処理能力の向上
3.タスク処理能力の向上
4.グループメンバーの能力開発アプローチの獲得
5.法令知識の拡充
6.後継者の育成
7. 起業アイデアの熟成

言語化することで、対策を立てることができる。

【課題への対策】
1. クロスSWOT分析を実施し、ビジョン、方針案に説得力を持たせる。
2.心身の健全度を保ち、構造構成主義に磨きをかける。
3.始業前To do listの質を高める。隙間時間をTo do Listの消化と充実に当てる
4.定期的なフォロー面談のための余白を前もって作る。
5.専門家を頼り、OJTで場数をこなす。
6. 面談で意中の人物に想いを伝える。
7. 一人で対応せずに、グループでテーマ化して取り組む。

課題2.情報処理能力については、頭が十分働いている状態であれば、むしろ得意な領域であることがわかった。特に、ビジネスと技術的な情報のつなぎあわせは大好物らしく、流入する情報量が増えても辛いと思うことはなかった。

しかし、課題3.タスク処理能力についてはまだまだ改良の余地があり、ビジネス・技術から離れたテーマについては対処に時間がかかる自覚を持った。特に人に関わる課題や、ISOや法令に関する対応はまだ不慣れである。


とはいえ、1ヶ月前にはまるで正体とその大きさが掴めなかったモヤモヤが対策まで明記することで、どんどん小さくなる感覚を得ている。

”課題”という言葉を使いすぎると、ネガティヴな印象が強まってしまう可能性があるので、最後は明るい表現でまとめたい。

【プレイングマネージャーの楽しみ】
・社内水平展開可能な成功事例の量産
・裁量増加に伴う事業成長戦略と人員補充の実現
・次世代研究者/エンジニア/マーケター/ビジネスディベロッパーの育成
・上記を通じたマネージャーとしての自己実現

いよいよ開幕。歴代最年少就任のGMとのこと。
初日に所信表明をしっかり実施します。
「グループの運営・開発目標」について
質疑込みで30分の時間を設定しました。
夜は懇親会。久々に堪能してきます。


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