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滅私(読書感想文)

 秋ですね。読書が進みます。
これは何かで目にした作家の羽田圭介さんのインタビューを見て興味が湧いたので、すぐに図書館に走って借りた本。感情移入あまり出来ない仕組みになっているのか、自分の心があまり動かされずスルスル読めて半日で読了。

 この方のインタビューで「ミニマリストがもてはやされる社会について疑問に思うことがあった」と話されているのがすごく興味湧いて。今はほとんどの人が「ものがないっていいよな〜。スッキリして」「本当、無駄なものは要らない要らない」ってそっちに引っ張られていて。逆に部屋を散らかしてたら心配されるくらい。私も賛成!でもそれと同時になんだかモゾモゾとした違和感を覚えているのも事実。その違和感の部分にパァーっと光を当てられてしまった。そんな居心地の悪さがある本だった。

 そもそも私は無駄とも言える思考のゴミみたいなのに埋もれて生きている。頭の中には「絶対こうだよ!」という気持ちとその正反対な考えが常に同居していて、自分はどこにいるかを確認するために、それこそ無駄にも見える雑談を重ねてみたり、駄文をただツラツラ書き連ねてみたりするのだけれど。

 何にしても、極端な思考で動くことに対する私の違和感はその健康じゃなさそうな感じにあるんだと思う。何かを極端にしたくなる時って、健康じゃない時な気がする。経験プラス想像で。
 だからいつもこうして悶々とゴミ屋敷みたいな思考の中に漂ってる自分も悪くないのかも。人からみたら「なんじゃそりゃ」な居心地の悪さにどっぷり浸かってる私は、こう見えて結構健康なのかも知れないね。
 

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