私は上を向きながら歩くことが多い。

斜め上だろうか。ともかく上を向きながらなのだ。

何故なら、マンションを見て

「あ、このマンション住みたいな…」
「多分1LDiKで家賃は…」

「うわ、このマンションは日当たりいいなー」

などなど、見知らぬマンションを見上げながら知らぬ間につぶやいている。

物件を見るのが好きなのだ。

私が今住んでるアパートはともかくボロい。

そして壁がやたら薄い。(隣人のあくびが聴こえるくらい)

だからか、鉄筋コンクリートでオートロックのマンションを見つけると、憧れが強い分反応してしまうのだ。

そんな私も、引っ越しを考えてないわけじゃない。

だいたい家の契約は2年間。

私は今年の5月までに更新するか、引っ越すかを決めないといけないのだ。

「今年は無理だなぁ…」

引っ越したいが、2年間は我慢しようと思った。

渋谷まで近くて、駅から7分。スーパーやコンビニ、ライフラインがたくさんある。

アパートはボロいが立地条件はかなりいい。

そもそもこのアパートを借りた時、「お金を貯める」というのがテーマで借りた部屋だった。

だから次の契約時に引っ越す！

と決めた。

主婦は偉いよ！

スーパーが近いと記したが、私は独身だが、まるで主婦が少しでも安く献立を考えるかのごとく、スーパーをはしごする。

だからスーパーで売られている食材の価格帯をだいたい把握している、

独り暮らしの食事のメニューなんてだいたい代り映えしないものが多い。

もやし、納豆、卵、牛乳、烏龍茶、お魚、お肉。コーヒー、ビール、

だいたいいつも買ってるのは↑この中にあるもの。

前まではそこに煙草も加わっていたが、１箱600円が家計簿を狂わせると知ってから禁煙したのだ。

今私は人生のvacation中と称して、ぐーたらに過ごしている。

元旦からこのvacationは始まった。

多分そろそろ飽きる。

スーパーへ買い物いく時、コンビニにメルカリ出しに行くとき、なんでもいい。一歩家から出たら上を向いて歩くのだ。

そして「こんなマンションいつか住みたいなー！」

という物件を見つけとくのをオススメする。

すると、節約生活もいつしか楽しんでる自分がいたりするようになる。

「引っ越しの資金を今貯めてるんだ」

と、再認識できる。

たまにつぶやきの声がデカすぎて通行人に2度見されることもあるが、上を向くと自然と空も目に入り、爽やかな気持ちにさせてくれることも少なくない。

別にポジティブシンキングを提唱してるわけではない。

下を向きたくなるような日の方が人生多い。

そんな日は向けるだけ下を向くのだ。

「上を向いて歩こう」

は、

「マンションを探して歩こう」

に私の中で変換され、

「そうだ京都、行こう」

は、

「スーパーへぶなしめじ、買いに行こう」

へと、変換されるのだ。