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自分をさがす旅 part9 嫌いの落とし穴

あなたは、「自分が嫌い」と感じる瞬間はありますか?

私は、物心つく前から自分の名前や性格、容姿と自分のことが嫌いだ。しかし、この負のループから抜け出すために何を始めたら良いのだろうと考えた。

また、心理学の教本を手にとった。人間関係の心理学という学問の中に負のループを断ち切るヒントがあった。

それは、「自分を嫌いへと落とし入れてしまう癖」が日常に転がっていることだった。生活する上で、人は他者と比較することによって自分を形成していく。その行動を社会的比較という。これにより、自分に自信を持ったり失くしたりを繰り返す行為により自分を成長させる。特に、自分より低い立場の他者と比べて満足するのもこの行為の一環だ。

「自分」という個体に対し、3つの自分が存在する。1つ目は、現実の自分(現実自己)=本当の自分。2つ目は、あるべき自分(義務自己)=周囲から期待されている自分。3つ目は、なりたい自分(理想自己)=自分の目標。これら3つが一致すると安定するが、それが難しい。

例えば、現実自己 対 義務自己を比べた時、不一致が起きた。「本当は〇〇すべきなのに」と考え、罪悪感や恥を感じてしまう。また、現実自己 対 理想自己を比べた時、不一致が起きた。「自分はもっと〇〇なはずなのに」と考え、失望や欲求不満を感じてしまう。

この社会的比較は、他者だけでなく自分の状況下でも比較してしまい、自己肯定感が下がり嫌いになってしまう原因だった。

自分の性格や能力を図る人も居るだろうが、それは二の次だ。まず、自分の努力をできるだけ肯定にとらえ、自分を満足させる。その気持ちが自尊感情へと繋がる。しかし、自分と似た他者や自分より低い立場の他者と比べることで自尊感情を守る行為は、自己防衛的行動だがそれに伴い実は苦しいことでもある。これは、また負のループの始まりと化してしまうからだ。

社会環境で生きる上で見失ったらいけないものは自分。無意識に比較してしまう癖を意識することで、自分の「嫌い」という感情は薄れるだろう。

本当の自分の魅力に気付くのは何時だって遅くない。少し振り返ってみて。

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