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野草食日記 140 庭で採れた山椒の実で粉山椒を作ってみる その2

「庭で採れた山椒の実で粉山椒を作ってみる その1 」はこちらをご覧ください。

先日は完熟した山椒の実を乾燥させるところまで作業して、プラスチックボックスに入れておきました。
使い時を測っていたところ、ちょうど台風19号が到来、翌日宝庵の庭の後片付けが入るというタイミングがやってきました。
こういう時は汁物を大目に作って、くたびれてもご飯さえ炊けばあと一品でひとまず形になる献立にするのが常です。
強まってくる台風の風を聞きながら、根菜を刻んで豚汁を鍋いっぱいに仕込みました。

山椒の実は皮と黒い種があって、皮のみだと上品な感じ、種も一緒だとワイルドな感じに仕上がるとのこと。
採れた分量が少ないので、種も一緒に擦ることにしました。
食べる直前に小さなすり鉢に山椒の実を適量入れて、すりこぎでゴリゴリ。
擂鉢を使うと市販の粉山椒の様にパウダー状にはならず、皮が粗く潰れているといった具合です。

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豚汁には、ミョウガの千切りと万能ネギを乗せ、仕上げに擦りたての山椒をぱらり。
味わってみると、やはり鰻にかける市販のものよりも刺激と香りが強いです。
日本の山椒というよりは、中華料理で使う花椒に近いかなと思いました。

万能ネギの上に見える黒いツブツブが山椒の種が潰れたものです。
香りと刺激は皮の方にあり、種には刺激はなく、香りもほとんどありません。


野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。