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本のこと

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ひとたび本をひらけば、どんな世界にも連れて行ってくれる。上橋菜穂子さん、青山美智子さん、長編ファンタジーが好きです。
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日常の綻びに寄り添ってくれる青山美智子さんの本のこと

日常の綻びに寄り添ってくれる青山美智子さんの本のこと

今日も疲れた、おつかれさま
とオムニバス形式の青山さんの本を
一章読んで眠りにつく

心に波風が立ってる日こそ効果抜群で
一日の終わりを良きものにしてくれる
そんな温かさを感じます

『お探し物は図書室まで』

「何をお探し?」

あるときはマシュマロマン
慈悲深い観音さまだったり
クスッと笑ってしまう場面も多々あり
いちばん好きかもしれない

どんな人とも距離を間違わず
小町さんの大ファンです!

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『透明な夜の香り』 香りの記憶 / 欠片手帖

『透明な夜の香り』 香りの記憶 / 欠片手帖

森に囲まれた洋館で
オーダーメイドの香りを作る
天才調香師の物語

薔薇よりラベンダーが好きだったのに
最近は薔薇が甘美に感じて
苦手だったミモザの香りは多幸感に溢れてる。

歳を重ねると変わっていくものなのか
なんて思ったりしてます。

【欠片】── 目に留まった言葉を掬い
ここに大切に置いておきます。

今回は香りを主に

梔子(クチナシ)の白い花は甘く重い香り

深く咲くイリスは華やかなのに

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『満月珈琲店の星詠み』 スノームーンに導かれて / 欠片手帖

『満月珈琲店の星詠み』 スノームーンに導かれて / 欠片手帖

は〜終わったー!
何故こんなに後回しにしてしまったのか…
確定申告がやっと終わった満月の夜。

心おきなく開いたのは、
満月の夜にだけ開く珈琲店のお話

か、かわいい。

月の満ち欠けスイーツたちに
癒やされて眠りにつきました。

【欠片】

── 満月珈琲店のメニュー
今回の欠片は主に夢が広がる
スイーツを掬ってます

水瓶座のトライフル

満月バターのホットケーキ

月光と金星のシャンパンフ

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『赤と青とエスキース』 青いカワセミに惹かれる / 欠片手帖

『赤と青とエスキース』 青いカワセミに惹かれる / 欠片手帖

1枚の絵画をめぐる物語
カワセミがとても綺麗なブルーの
小鳥だってことを初めて知る。

いつかメルボルンに行ってみたい。
ずんぐりむっくりなワライカワセミに
会えるのだろうか。

“メルボルン”と”日本”
“繊細さ”と”おおらかさ” 行ったり来たり
その世界観に漂いながら
はあ、よかった。
今回もそんな感じで本を閉じました。

【欠片】── 目に留まった言葉を掬い
ここに大切に置いておきます。

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『レーエンデ国物語』 『月と太陽』 『喝采か沈黙か』 本のこと

『レーエンデ国物語』 『月と太陽』 『喝采か沈黙か』 本のこと

昨年、書店で幻想的なカバーが目に留まり
銀呪の森、空を舞う泡虫、乳白色に天へ伸びる古代樹、湖に建つ孤島城
ファンタジーワードにわくわくして手にとったのがきっかけです。

好きな本が本屋大賞のノミネートに上がりとっても嬉しいです。

『レーエンデ国物語』◎ 感想

なんといっても細やかな情景描写に美しい景色が次々と浮かんできてました。森に住む民族の衣食住までも容易に想像出来て序盤からレーエンデに魅了

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冬に読んだ本から 『煌夜祭』 『汝、星のごとく』  『星を編む』

冬に読んだ本から 『煌夜祭』 『汝、星のごとく』 『星を編む』

今年は本のことをメモしておきたいと思います。

書きたいことはあるのにいざ言葉で書き出そうとすると、まとまらないない難しさ…(ああ、もどかしい)それでも一歩進みたくて、読んだ本から3冊あげていくところから始めることにしました。

『煌夜祭』 多崎礼◎ きっかけ

レーエンデ国物語の読了後、著者の多崎さんの他の本を読んでみたくて手にとりました。

年に1度、冬至の夜に開かれる煌夜祭。語り部たちが恐

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