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名刺代わりの一首『七田名刺』

ご心配おかけしました。
今度はちゃんと治した私なので、今回は出だしにエンストをしない様に気を付けながらノートの世界に発車します:)ふふふ。

帰ってきて「十六夜杯」…すでにプレ企画が始まっておりました:)

名刺代わりの一句。

私はこんな人だよ、こんなものを詠むよと人に手渡せる名刺を作成しようというもの。

鶴亀杯で沢山の方の作品を読んで、あぁこの方はユーモアあふれる方だなとか、この方は透明感のある方だなとか、小さな幸せを見つける事の出来る方なんだな…とか、流れに身を任せて感性を研ぐ方だなとか。
短い言葉達の中から、こんなにも沢山の事が読み取れるのだと 驚きと嬉しさで溢れた体験。

なので今回私は、短歌で名刺を作ってみました。
「七田はこんな人だよ」と。

という事で、私の名刺をどうぞお受け取り下さい:)


季語: 色なき風
字余り

頬撫づる色なき風は染まぬれど巡る心を彩なし行きなむ

(ほほなづるいろなきかぜはしまぬれどめぐるこころをあやなしゆきなむ)


普段は解説はしない私ですが、自己紹介という事で、この首をご紹介させていただきたく思います。

● 色なき風: 秋の風の事です。秋の風を「色がない」と歌語にしたもので、秋の寂しさ や憂いの意味が込められています。 色の無い風は落ち葉を舞い散らせて、赤や黄色や色をつかの間身につける…そんな風。


私の頬を撫でる色なき秋風は染まる事も、染める事も出来ないけれど、その風を受けて巡る自分の中の想いだけは 素敵にいろどりながら歩んで行きたい。

そんな自分の姿勢であったり、思想を形にしてみました。

秋に感じるちょっとした寂しさや憂いを感じる風を 無理やり変える事(染める事)は出来なくても、その風から感じる自分の中の想いや考えだけは「色」を持つように変えられるように。寂しさや憂いから繋がり巡るものは大切に鮮やかな色を付けながら、飾り付けながら過ごして行きたい…そんな私です。
(彩なす:様々な美しい色や模様で装飾されていることを意味する表現)

少し寒さが感じられるようになるこの季節に寂し気な笑みを浮かべる自分でも、心の中で暖かい素敵な色を その寂しさから醸し出していられる自分でいたい。巡る季節から色が消えても、色を作り出すことは出来るから。作り出せる自分でいられるように。

中国では秋風の事を「素」と言っていたようです。それは飾り気のない物という事で、「色なき」に繋がったのだと思います。
でもだからこそ、風を、季節を染めるのではなく、「素」から自分色を生み出せる そんな季節風でもあると思うんです。
素色した焼き芋を割ると 金色のホクホクが顔を出すような…ふふふ。


この一首から、少しでも私という人物を分かっていただけたら光栄です:)


指折り9月に突入。
色なし風を受けて、あなたは何を思うのか…
十六夜杯でのあなたの想いを たくさん読める事を楽しみにしております。


みんなの俳句大会の皆様…またまた素敵なプレ企画…拍手です。ふふふ。
ありがとうございました:)
皆様も是非、一句・一首で自己紹介してみませんか?
9月4日までの応募となっております:)


今週も素敵に笑顔でお過ごしください。

ps:少しづつ皆様の所にもお伺いさせていただきます:)すみません体調が二転三転してしまい…困ったさんなお年頃なのでお許しを:)ふふふ。

七田 苗子



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