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偽らざるもの

煌煌と照りつける月よ

灼熱の恒星
太陽を映す鏡よ

天空の一点から
その透徹とした光を
地上に降ろし

あらゆる発生
あらゆる変転
あらゆる消滅を
闇からすくい上げ

寂々と
存在たらしめる

永遠とも思える時を
法則にしたがい

自転と公転を
繰り返し
繰り返し

過去から未来へ
未来から永遠へ
旅をする

俺は
熱のないその光に抱かれる時

過去を煩い
未来を夢想する

俺という実在を通しての時空
現在を発信地としての
時の広がりに
意識を漂わせる

俺は
偽らざるものとは何かを
問う

あらゆる事象に
俺という存在のひとかけらが
影響を及ぼしていると想像するとき

地上のあらゆる存在が
未来への糧となることを知る

偽らざるものとは

厳然と在るものに
宇宙の法則を見出すこと

なぜなら
俺は俺自身という存在を通してのみ
事物を体感することができる

知ること認識すること選択すること
そこからすべては始まる

月は
そこから溢れ出たなにもかもを
なんの注釈もなく
映し出す
真実の鏡となる

イマジネーションは異世界からの相互通信です。力強いサポートに感謝します。