IGCSEとIBの英文学で勉強したお気に入りの小説ランキング
Hello again! It’s nana 🌈
私はIGCSEとIBを通して、古典を含めるたくさんの小説を英文学で勉強してきました!
英文学はインターナショナル・スクールで選択していた科目の中でも好きな科目の一つで、ストーリーの深い意味を追求していくのが大好きでした。
実は大学で英文学を専攻することもかなり考えました笑。
そのため、心に残っている作品がいっぱいあるので、今回は私が勉強したお気に入りの小説をランキング形式にしたいと思います!
注): 個人的なランキングなので、どストレートに感想を言います。
何年か一回に本が同じになることが多いので、いつかこのブログが役に立つ日がくることを祈っています!
ちなみに私の弟が勉強するシェイクスピアは、残念ながら違う作品でした…。
IGCSEとIBで勉強した本リスト
IGCSE
- Henry V, by William Shakespeare
- A View from the Bridge, by Arthur Miller
IB
- Perfume: The Story of a Murderer, by Patrick Süskind
- Kafka on the Shore, by Haruki Murakami
- One Day in the Life of Ivan Denisovich, by Aleksandr Solzhenitsyn
- The Great Gatsby, by F. Scott Fitzgerald
- 1984, by George Orwell
- The Handmaid’s Tale, by Margaret Atwood
- Great Expectations, by Charles Dickens
第9位 : One Day in the Life of Ivan Denisovich, by Aleksandr Solzhenitsyn
英文学で勉強した小説の中で、ダントツつまらなかったのがこの本です。
ストーリーは1951年、まだロシアがスターリン主義だった時の頃の労働収容所に収監されている主人公、Ivan Denisovichの生活の中の一日を描いています。
つまらなさ過ぎて、この小説は唯一未だに読み終えていない本です笑。
何回も今度こそ最後まで読もうと思い、読んでみましたが、全然ダメでした。
クラスメイトも誰一人読み終えていませんでした笑。
ストーリーはつまらないですが、この小説に隠れている象徴やキャラクターを分析するのは楽しかったです!
第8位 : A View from the Bridge, by Arthur Miller
読み終えた後の余韻はあまりありませんでしたが、サクサク読めたのがこの作品です。
舞台は1950年代、ニューヨークのブルックリン橋の近くにあるイタリア系アメリカ人地区に住んでいる家族の悲劇です。
主人公であるエディは、妻のベアトリスの孤児となった姪であるキャサリンに執着しているため、ベアトリスのいとこであるロドルフォと結婚することを許しません。
「エディ、それはやりすぎいいい!!」と読みながら何回も思いましたが、この劇も One Day in the Life of Ivan Denisovich と一緒で、英文学の授業で勉強するには面白かったです笑。
第7位 : Great Expectations, by Charles Dickens
ここから私のお気に入りの小説になります!
IBの英文学のスピーキングテストでは、この作品を分析して自分の考えを発表しました。
そのため、この作品にはたくさんのシンボリズムや独特なキャラクターが揃っており、私にはもってこいのストーリーでした。
小説に使われている英語も比較的簡単なので、弟にもおすすめしたぐらいです!
田舎の村で鍛冶屋を見習っているピップの子供時代と大人の年に続く、成長物語小説です。
彼は不思議な恩人から突然大きな財産をもらい、ロンドンに移り、そこで彼は上層階級の社会に入ります。
一瞬、彼はお金がどこから来たのか分かったと思うのですが、それが間違っていることが分かります。
物語はまた、ピップが大好きなエステラとのロマンスにも視点を置いていますが、エステラは思いを返すことができません。
ディケンズが悩んで変えたエンディングも必見なので、ぜひ興味のある方は2つのエンディングを探して比べてみてください!
第6位 : Kafka on the Shore, by Haruki Murakami
みなさんご存知、村上春樹の「海辺のカフカ」です!
私の英文学の先生が、ぜひとも日本語で読んでほしいと提案してくださり、私は日本語で読みました。
日本人で村上春樹を好きな方は少ないと思いますが、外国では超が付くほど人気なのです!
個人的に海辺のカフカは好きで、村上春樹の他の小説も読もうと思っています。
父の運命の予言から逃げるため、四国に向かう15歳の少年カフカに運命がつきまとう成長物語と、奇妙な事件で記憶を失ったタナカさんが自分を取り戻そうと入口の石を探す、2つの物語が最終的に繋がります。
私はこのストーリーをIB英文学の課題のエッセイに選んだので、普通の授業より深くストーリーを追求することができました。
運命が自分を決めるのか、自分が運命を決めるのか、平行に進む2つの物語が最後繋がるのは印象的でした。
第5位 : Henry V, by William Shakespeare
「シェイクスピア無理」と決めつけていた昔の自分を怒りたいぐらい、今ではお気に入りの作品です!
ざっくりしたあらすじは、若い頃はやんちゃでトラブルメーカーだったヘンリー王子が、イギリス軍を率いるように成長していく物語です。
とはいえ、シェイクスピアは古典なので、本当に理解するのは難しいです。
私の英文学の先生は現代語に訳したプリントを配ってくださり、それと一緒に読んだので理解しやすかったのだと思います。
↑ これが実際に私が取ったメモです。
このようなページが全ページのようにあります!
あまりにもストーリーが好きすぎて、このようにメモをたくさん取っていたので、IGCSE英文学の最終試験では Henry V のセクションのスコアで良い点が取ることができました!
授業中みんなで楽しんでいたのは、シェイクスピアの独特なinsultと呼ばれる侮辱するために使われる言葉です。
どのinsultもクリエイティブで読んでて本当に面白い!笑。
第4位 : Perfume: The Story of a Murderer, by Patrick Süskind
今まで読んだカオスな小説ランキングを作れば、この小説がぶっちぎりの No. 1 です!笑。
本を見た目で決めてはいけないとは、こういうことなんだなと思いました笑。
この小説のことを他人に話すと、全員に「はあ?」と言われます。
舞台は18世紀フランス、母に捨てられた孤児グルヌイユは匂いを嗅ぎ分ける才能を持っています。
それで香水を作る修行を始めるのですが、女性の匂いを気に入ってしまい、女性を殺して香水を作るようになっていくストーリーです。
このあらすじだけでも究極なのに、結末が本当に「えええええ」となるので、気になる方は読んでみてください!
英文学の先生にずっと結末がすごいから!と言われてきましたが、「マジか、こう来たか」という結末でみんな納得行かず授業が進みませんでした笑。
母に何回も無理矢理エンディングまで話しましたが、毎回気持ち悪そうに聞いています。
授業で映画も見たのですが、気持ち悪くて終始具合悪くなったので、少し注意です笑。
第3位 : 1984, by George Orwell
ディストピア小説が大好きなので、これはもう本当に心に残っています。
ほとんどの人がつまらないと言う小説ですが、私はすごく深いメッセージがこもっているストーリーだと思います。
後味が悪いので人気じゃないのかなと思いますが、この作品から勉強することがいっぱいあります。
近未来の1984年 (オーウェルはこの作品を1949年に出版しています) の社会が Big Brother と呼ばれるリーダーがコントロールしている全体主義社会になっている様子を描いています。
主人公 Winston Smith が Big Brother を滅ぼすために反乱するストーリーです。
政府による言葉や歴史的資料のコントロール、裏切り、プロパガンダなど暗いテーマをメインにしています。
洗脳され人間さを失った人々がいる社会の中、人間さを持ち全体主義社会に立ち向かう Winston Smith が本当に好きでした。
この本から学べることがいっぱいあるため、世界中の人々全員が読むべき本だと思います。
第2位 : The Handmaid’s Tale, by Margaret Atwood
最初読んだ時は内容が衝撃的で信じられなく、これちゃんと理解できてるのかな?と不安になりました。
これもディストピア小説ですが、1984並みに究極です。
この小説は女性の権利と独立をメインテーマにしており、家父長制社会における征服された女性の話です。
鳥肌が立つぐらい、斬新で絶望的な社会が描かれています。
そんな社会なので、もちろん自分が好きになった人とは結ばれません。
それでも一緒に生き抜いていく主人公カップルには誰もが心打たれると思います。
キャラクターが言うセリフ一つ一つが重く、深い意味を持っているのもオススメポイントです。
後味は1984ほど悪くはありませんが、ディストピア小説なので究極のストーリーであることの覚悟はしておいてください笑。
第1位 : The Great Gatsby, by F. Scott Fitzgerald
ぶっちぎりの第1位はこの小説です!
読む前にこの小説のことを聞いたことがあり、期待大でしたが、期待を超えました。
ギャッツビーというお金持ちが、お金持ちではなかった若い時から好意を寄せている女性、デイジーを人生をかけて追いかける物語です。
叶わない夢、人間が必死に掴もうとするアメリカンドリーム、階級などをテーマに1920年代真っ只中のアメリカを舞台にしています。
短い物語にこれだけのテーマが含まれていることも、すごいと思います。
ギャッツビーが人生をかけて叶えようとする夢が切ない小説ですが、夢を持つことの大切さを教えてくれる小説です。
また、人生は一度きりなので後悔のないように生きようと思わされた小説でもあります。
描写が綺麗で、最後の文章↓が本当に印象的です。
“Gatsby believed in the green light, the orgastic future that year by year recedes before us. It eluded us then, but that’s no matter — tomorrow we will run faster, stretch out our arms farther... And one fine morning - So we boat on, boats against the current, borne back ceaselessly into the past.” - F. Scott Fitzgerald
映画も映像が綺麗ですごく好きなので、本と映画どちらもお勧めします。
すごく長くなってしまいましたが、これが私のIGCSE / IBのお気に入り小説ランキングです!
今振り返ると英文学の授業は本当に楽しかったなと思います。
テストは確かに難しかったけれど、ストーリーの様々な捉え方を勉強しました。
最近よくInstagramで本にメモをしたり、本を深く追求している方が多いので、この間読んだ The Song of Achilles で挑戦してみたいと思っています。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!⚡️
Talk to you soon!
✦ nana ✦
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