息子と素敵時間

長男ココに、

迷ったときは、胸に手をあてて、自分のハートに聞いてみて。

そこに答えはあるから。

と言うと、手をあてて、

「うん。わかった。俺、明日学校行きたくないって、心が言ってる」

と言い出した。

ん~そうか。

心に聞く技術をこんなに、すぐに習得するなんて。

しかし、心が言ってるものを私が取り消せないので、彼の意思を飲むことに。

連絡帳に、体調不良と書いてあげて友達に渡してあげた。

そして、彼が家で退屈だろうと、海につれていってあげた。

結局、計二日間休んだのだが。

初めの日、海に行ったときに、

砂を盛りに盛って、「これ、学校ね」と言って、

スペシャルダイブ、後ろ蹴り、パンチ、キック、

散々してゆく砂たち、そして、また盛る。

何度も学校をつぶして、そんな長男をみて、

あたしも学校嫌いだったもんな。あれに何の意味があったんかと、

いまだにわかんないことたくさんあるし、

大学はさておき、高校までは本当嫌いだったな。血だな。

ココをみて、そう思った。

「ココ、じゃ、学校行きたくないんだったら、あたしが、

学校じゃ教えてくれないことを授業してあげるよ!」

ココの目が輝いて、

「どんな授業?」

「なんでも!学校で教わらないこと、何でも!!」

何でも聞いてごらんというと、ココが、

「どうして、感情ってあるの?」

と、また哲学まがいなことを聞いてきた。

「そうね、じゃ、感情の前に、

わたしたちって、本当はどんな存在かってことを話そうか」

と言って、砂に絵を描いた。

「あたしたちの身体ってさ、あるけど、どれが、本当の自分だと思う?

ココは、今九歳じゃん。そしてこの身長でしょ?

じゃ、ココって、何?この手がココ?この顔がココ?」

ん~と考えて、

「わかった!俺は、心がココなんだ!」

「そうだね。じゃ、ココの心を入れておく、この身体はケースみたいなもんだね」

ココも、うん。

「じゃ、心って何?見えないよね?あたしたちの本当の姿は、魂っていう光なんだよ。なんでケースがあると思う?」

「ん~」

よく、聞いてくれている。

「光の世界ではさ、みんなが光っちゃってるからさ、

ココが、俺はここにいるよ!とか、あたしはここにいるよ!って言っても、

え?どこどこ?全部光ってるから、

どっからどこまでが、ココなの?ってわかんなくなっちゃうよね?笑

だから、地球にきたときに、このケースが必要なんだね」

ココも、納得し、そっかあ!!と。

「でもね、地球にきて、このケースに入るときに、もう一つ、

感情っていうのが、味わえるの。

だって、腕をたたかれたら、痛い!ちょっと~って、思うでしょ?

光んときは、叩きようがないんだから。笑

だから、感情は、この地球にやってきて、

いろんなこと味わうためにあるんだよ」

と話すと、そっかあ!!とココ。

「それにね、このケースだって、今は、ココは9歳で、あたしより、年下で、男だけどさ、

前の生では、女だったかもしれないし、年上だったかもしれないし。

ほら、前にローマ時代にさ、あたしたち夫婦だったでしょ?(前世)

そのとき、あたしよりもココ年上だったじゃん。

このケースっていうのは、身体ってね、自分がどんな体験したいかって

自分で生まれる前に選んできて、

その体験がしやすいように、この身体を選んで生まれてきてるんだよ」

ココは、砂の上をずっと歩きながら、聞いていて、

「わかった!!

じゃ、俺たちは、地球に観光しに来たんだね!!

と言った。

すごい、ココ。目からウロコだよ。

そうだ。あたしたちは、地球に観光しに来てるんだよね!

だったら、行きたいこと、やりたいこと、みたいこと、

いろいろやって、楽しめばいいんじゃんね!観光だから!!

ココに逆に気づかされ、

「そうだね!いいこと言ったね!

それに、あんたは、今9歳だけど、魂は何千年も生きているだろう、

おじいちゃんだと思うよ!」

すると、ココ

「だね!笑

じゃ、学校って、体験なんだ!体験しに行くんだね!

でも、学校行きたくない」

わかる、行きたくなんだよね。親と同じ。

「ココ、学校なんてさ、たかだか何百年?江戸時代に寺子屋があった?

その後、諭吉あたりが、学校教育やった?

そのくらい近年なんだから、学校なんて、あんたの魂の年月に比べれば

まだ、子ども子ども!!笑

最近生まれたばっかりなんだから。

だから、あんたの魂レベルに比べれば、たいしたことない、

レベル低いのかもしんないけど、

しょうがねえな。行ってやってもいいかなって

思えたら、行ったらいいじゃん?」

というと、わかった、と納得。

海授業が終わり、家路につき、そして、翌日も学校を休んだ。

二日目も、海で授業をし、そのときは、あたしも苦手な算数をやった。

休んでも遅れることないようにと思ったが、なれない算数に疲弊し、

明日は、なんとか、学校行ってくれないかなと思っていた。

ココのいいようにさせようと、

見守っていると、なんと二日目の夜、ココが、

「俺、明日も学校行きたくないんだけど、

でも、ハートに手をあてて聞いてみると、心の声が、

『明日は学校いけ!!』って怒られた」笑

とな。

お~なんだか、すごいな。あんたの心の声。

やるな。

しかも、怒るんだ。

「休みすぎだぞ!って」

そうかあ。心の声には従わないとね。

きっと、いいことあるんだよ。

そういうときは、何かあるときだよ。

はにかみながら、照れくさそうに、今朝学校に向かった。

海でした授業が、なんだか私にも

いい潮風を届けた。

地球を観光しにきたのか。

そっか。だったら、可能性とかとっぱらって

好きなことするぞ!

いっぱい楽しまなきゃな。

二日間の息子と素敵時間に、母は感謝だな。




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