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インスピレーションの連鎖/バレエからオードリー、スピルバーグへ

金曜日の夕方、知人からバレエ発表会のチケットをもらった。
人生初めてのバレエ鑑賞になる。
夜になり、今気になっているヘボンHepburn博士(ローマ字を作り、日本初めての和英辞書を作った)は、実はオードリー・ヘップバーンAudrey Hepburnと同じ姓と知り、たまたまオードリーについて調べてみた。

するとオードリーの意外な過去、元はバレリーナだったことがわかった。
有名らしいが私は初耳!『ローマの休日』(1953年)は何度も観ていて、可憐な王女様の姿の印象が強かったけれど。

1.ティファニーで朝食を(1961年)


オードリー・ヘップバーンで検索していたら、映画『ティファニーで朝食を』の中で弾き語りする『ムーンリバー』に巡り合い、更に検索を繰り返したら、バレエ姿で踊る動画が目に留まった。
映画『麗しのサブリナ』の中の映像だ。

戦争に巻き込まれ、栄養不良と長期間レッスンができなかったことで、バレエの夢は閉ざされ、お金を稼ぐために女優の道を進んだオードリー。

でも、本格的なバレリーナではないけれど、踊る映像を観るとうっとりする。夢破れても、少女時代から磨き続けてきた芸は消えない。
映像の中で人を魅了し心豊かにしてくれる。
情感たっぷりの踊りは、観る者を癒してくれる。

弾き語りも初めて聴いた。
歌も歌っていたのねと、改めて感心。

アルトの低音が心に染みたと同時に、
「これ、私が歌うべき歌だ!」と、直感的にそう思った。



映画を最後まで観て、Two  Drifters(二人のさすらい人)とは、ホリー(オードリー)と相手役の男性、二人のことなんだなあと気づいた。
お互いを愛しく思うのに、経済的地位を優先し大富豪との愛無き結婚を決めてしまうホリー。
最終的には破談となり、そして結ばれるのだけれど…
原作とは違う、ハッピーエンドの結末で良かった。

2.オールウェイズ(1989年)

(天使ハップ役でオードリー出演・最後の作品/スピルバーグ監督兼制作)

オードリーの映画は、『ローマの休日』しか観ていないと思っていたけど、作品リストを見て気がついた。
そうだ、最後の作品、『オールウエイズ』を観ていたと。


当時、容色の衰えた姿を世に晒すのをためらいもあっただろうけれど、死んだ主人公を導く天使として登場した。
観た当時は70代位だろうと思っていたけれど、調べたら、50代後半の年頃だった。亡くなったのが63歳、そんなに短い人生だったの…

映画の主人公(結構おじ様)は森林火災のパイロットで、消火活動中火災現場で命を落としたが、すぐに天に昇らず現実社会を見られることとなった。

残した恋人の嘆く姿を見つつ、彼女に心を寄せる若い男性パイロットの耳元で操縦技術などを導き、取り持つような辛い役回り。

その主人公に死後のおきてをアドバイスするのが天使ハップ(オードリー)広大な枯草の草原に、白い衣装で舞い降りた…天使
でも昔のような絶世の美女ではもうない。

その映画の出演料を全額ユニセフに寄付したとも聞いた。

自分が戦時中受けた恩恵を返しただけだと言い残して。

容貌にも恵まれたけれど、心根も美しい素晴らしい女性だったと改めて気付かされた。

この映画は1989年に映画館で観た。
『ゴースト/ニューヨークの幻』などスピリチュアル系の映画やシャーリーマクレーンの本等がもてはやされていた頃。

こういう世界ってあるのではと、当時から思っていた。

自分がもらったインスピレーションは、耳元で死者がアドバイスしてくれた賜物だという…  
本人は自分が思いついたと感じるのだと…


私は時々インスピレーションが降りてくる、いろいろな閃きがある。
それは死者からかどうかはわからないけれど、何か訳があって私に舞い降りてくるような気がする。
何か意味があるのだ、と漠然と感じている。

だからその閃き(こんな風に○○をやったら楽しいんじゃない?等)を自分がやりたいと思ったら、人に声をかけ、プランニングして行動に移している。年を取ってからそれができるようになってきた。

人生はいつ終わるとも限らないのだから、楽しいと思えることはやろうよ。



この映画は原作があり、スピルバーグがこよなく愛した作品『ジョーと呼ばれた男』のリメイク版であることを初めて知った。

多くの作品を生み出したスピルバーグも、何処からかくる閃きやインスピレーションの恩恵を授かっていたから、この映画を作りたかったのかもしれない。

3.二本の映画が自宅にあった偶然⇒二本立てで映画鑑賞ができた♬

金曜から土曜日オードリーやスピルバーグ作品について調べ続けて、メモをとったりしていた。noteにどう書くかの構想をも練っていた。
二本とも映画を観てみたいと心から思っていたら、また閃いた。

だいぶ前に主人が友人から大量のDVDを寄贈されていたことを。

ダメもとと思い、聞いてみたらあったのだ、二本とも我が家に。


私は最近映画をほとんど観ないから、旦那の映画にもあまり興味を示していなかった。
またTSUTAYAにでも行ってみようと思っていたのに、その手間が必要なく、土曜の夜から映画鑑賞ができ、日曜日にはもう一本も観ることができた。


この週末は怒涛の、密度の濃い三日間だった。
何かにとり憑かれるように過ごした週末。

その答えが見つかったのは、二週間ほど過ぎた今日…
何故そんなにも急いで調べ上げ、
『今歌わなくちゃ!』と思い、歌を録音したのか


それはまた次回、書くことにしよう。



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